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これ全部、陶芸!ドット絵のカクカク感を再現 作者の“ねじれ感” 「きっかけはマリオ」「クソゲー好き」

withnews 8月5日(金)7時0分配信

 カクカクしたファミコンのドット絵のようで、じつは3次元の立体。しかも素材は陶という想像の斜め上をいく作品たち。ネットでも驚きの声をもって迎えられた「ドット絵風陶芸」ですが、制作方法は手びねり・削りだし…など「超アナログ」です。ねじれ感がはんぱない作品への思いを聞きました。

【画像】身の回りの世界をドットで立体化! デジタル陶芸家の胸熱作品

きっかけはマリオ

 作者は「デジタル陶芸家」の異名をもつ増田敏也さん(39)。小学生だった1985年頃、ファミコンのスーパーマリオブラザーズにはまって以来、「あの世界を立体で見たい」という情熱をもちつづけ、独特の作風を生み出したといいます。

「これはちょっとほしい・・」
「リアルマインクラフトすごい」
「生で見たいし触ってみたい」
「発想がすごい。パッと見レゴでできてるみたい」

 ツイッターでは、共感の声が多数、投稿されています。

制作方法は「超アナログ」

 このドット感、どうやって出すのでしょう。じつはパソコンや機械は一切使っていません。

 まず方眼紙で作った型紙をものさしに、平たくのばした粘土を切り出します。それを積み重ねてから細い金属板などを当て、ナイフで削っていく「超アナログ」な手法です。手びねりで全体を形作ってから、削り出すこともあるそうです。

 着色も下書きなしのフリーハンド。ガラス質になる釉薬はかけず、つや消しにしています。増田さんは「CGのようなデジタル感と、実在する焼き物という真逆のものが合わさった時に起きるイメージのギャップを感じてほしい」と話します。

ニューヨーカーもびっくり

 実際に触らせてもらうと、素焼きのようなザラっとした質感で、土の温かみがあります。今年3月、米ニューヨークでアートフェアに出展したところ、こんな反応が多かったといいます。

見学者「これ3Dプリンターで作ったんだろ?」
増田さん「いいえ、全部ハンドメイドです」
見学者「えーっ、信じられない!!」

作者・増田敏也さんに聞きました

――制作にはどのくらい時間がかかりますか

 美大や高校の非常勤講師をしながら実家の中華料理屋も手伝っているため、なかなか時間が取れないのですが、サイズが大きいと成形に1カ月、着色に1カ月、乾燥・焼きを含め、実質3カ月ぐらいです。

――作品の大きさはどう決めているのですか

 基本的に身の回りにあるものがテーマなので、ほぼ実物大です。鑑賞者それぞれの記憶につながってほしいからです。

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最終更新:8月5日(金)7時0分

withnews