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日系俳優が隠し続けた「ゲイの自分」 スタートレック、ジョージ・タケイの50年 新作に登場したLGBT

withnews 8月7日(日)7時0分配信

 アメリカで絶大な人気を誇り、日本でもファンの多い「スタートレック」。新作映画に登場するレギュラーメンバー、ヒカル・スールーがゲイという設定になったことが注目されています。1966年に始まったスタートレックで、同じスールーを演じた日系人俳優、ジョージ・タケイさんもゲイだからです。長い間、ゲイであることを隠していたタケイさん。カミングアウトできたのは2005年でした。今では、LGBTの活動家としても知られるタケイさんに、LGBTを取り巻く環境の変化、新作映画への思いを聞きました。

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強制収容所の過去、極貧生活味わう

 1937年に、カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれたジョージ・タケイさん。太平洋戦争が始まると日系人収容所に強制収容されます。生活は一変、戦後は極貧の生活を余儀なくされました。

 その後、1957年に『空の大怪獣ラドン』で声優としてデビュー。1966年から放送されたテレビドラマシリーズ「スタートレック」で、宇宙艦隊の探査船エンタープライズ号の操縦士ヒカル・スールー役を射止め、ドラマは大ヒットします。

 「スタートレック」は日本でも「宇宙大作戦」というタイトルで放映され、多くのファンを生みます。日本版ではミスター加藤として登場したタケイさんは、レギュラーメンバーとして続編となる映画版にも出演。ハリウッドスターとしての地位を築き上げました。

日系人・黒人・ロシア人役「あり得ない」採用

 冷戦まっただ中の時代に作られた「スタートレック」は「あり得ない」と言われた革新的な設定で多くのファンの心をつかみました。

 第二次世界大戦の記憶が色濃く残り、核戦争が現実問題として語られ、アメリカの南部では黒人差別が当たり前のようにあった時代でした。そんな中、タケイさん演じるアジア系のスールーをはじめ、黒人女性や、ロシア系のメンバーを採用。SFという設定に現実世界の政治的、哲学的なテーマを盛り込みました。

 「スタートレック」について語る時、欠かせない人物が原作者の故ジーン・ロッデンベリーです。

 タケイさんはロッデンベリーについて「彼は楽観的で、自信満々で未来を見ていました。起業家精神を持って、新しい発見や発明をしたのです」と語ります。

 「1960年代は黒人と白人のキスさえ許されなかった。今、アメリカにはアフリカ系の大統領がいます。我々は進歩しています。ロッデンベリーがドラマで描いた楽観主義は、現実になっています」

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最終更新:8月7日(日)7時0分

withnews

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。