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『Caligula -カリギュラ-』大坪由佳さんインタビューネタバレ解放完全版【RePLiCA個別インタビュー第3弾】

ファミ通.com 8月5日(金)12時2分配信

●「センター争いをがんばっていきたいと思います(笑)」(大坪)
 フリューのプレイステーション Vita用完全新作RPG『Caligula -カリギュラ-』。本作で主題歌を務めるのが“RePLiCA”というユニットだ。このユニットの構成メンバーは、作中で“執拗反復(オスティナート)の楽士”としても出演している、中村繪里子さん、新田恵海さん、大坪由佳さんという、“アイドル”を題材にした作品にはうってつけと言っても過言ではない、豪華な3人。その3人へファミ通.comでは個別にインタビューを行った。

 今回は、“オスティナートの楽士”のひとり、ソーン役の大坪由佳さんへのインタビューを掲載。本作の企画・原案・ディレクターを務める山中拓也氏の解説も交えながら、3人が歌う本作の主題歌『idolatry -アイドラトリィ-』の魅力や、作品の見どころ、そして自身が演じたキャラクターについて語ってもらった。

 そしてここに掲載する内容は、以前に掲載したこちらの記事で伏せていたキャラクター設定に関する大きなネタバレを開放した内容となっている。ゲームをまだクリアーしていないという人は、これより先は見ないことをオススメする。


「メビウスの中では、自分の好きだった女の子になっている30代のおじさんです」(大坪)
■人を誘い込むような楽曲『idolatry -アイドラトリィ-』
――今回『idolatry -アイドラトリィ-』という楽曲ですが、これはどんな楽曲なんでしょうか?

大坪 リアルな自分自身と、現実世界でのコンプレックス、そして『Caligula -カリギュラ-』の中にある仮想現実世界“メビウス”での幸せを歌ったような曲ですね。『Caligula -カリギュラ-』では、トラウマを持った人々がメビウスという世界で理想の姿になって3年間の高校生活をくり返し過ごしているんです。それはある意味、現実逃避なんですが、その逃げた先で陶酔しているような歌です。たぶん、現実世界の辛さと、そこから一度外れてしまえば、こんなに幸せなんだよと、人を誘い込むような曲ですね。

――歌詞で共感できる部分はありましたか?

大坪 共感できる部分と言われると難しいですが、「真の像をもっと愛しなさい」という歌詞を見て、「深いな……!」と思いました(笑)。キャラクターを演じさせていただいて、ゲームに関わらせていただいて、見た目とかではなく本人の内面だったりとか、心の中を見るということが大事なんだと、すごく感じましたね。

――いままさにレコーディングを終えた直後ですが、感想は?

大坪 すごく歌いやすかったです。新田(恵海)さんと中村(繪里子)さんのふたりと歌うのは初めてだったんですけれども、私が演じているソーンの声が低めなので、うまくフィットしたという感じでした。個人としても、すごく中二な感じで歌っていて気持ちよかったです(笑)。

――先ほど、歌を聴かせていただいたのですが、妖艶な雰囲気が出ているなと感じました。

大坪 ソーンが深い悲しみを背負っているキャラクターなので、そういう切なさや哀愁みたいなものをイメージしながら歌いました。そういう部分が、ほかのキャラクターと歌声を重ねたときに、ちょっと妖艶っぽくなったりするのかなと思います。

――新田さんと中村さんも仰られていたのですが、曲の中でだいぶ遊んでいる部分がありますよね。

大坪 そうですね、私のキャラクターはそこまで感情の抑揚がすごく出るキャラクターではないので、大幅に遊ぶというよりは、ところどころで怖さや気持ち悪さという部分を意識しました。ゲームをプレイしてもらった後に、歌詞や歌いかたに注目してもらうと、「なるほど!」と思ってもらえるような遊びかたをしていますね。

――ゲームをプレイしないと、その“遊び”がどんなものかがわからないということですね。

大坪 わからないです! ぜひゲームをプレイしてほしいですね。

――『idolatry -アイドラトリィ-』で聴いてほしいポイントはありますか?

大坪 2番の最初の部分は、おふたりとも遊んで歌っていらしたので、私も遊びを入れています。1番が暗めの内容になっているぶん、2番はキャラクターのことを知っているほど、ニヤリと思える部分が楽しめるので注目してほしいですね。私は「Smile」という部分がすごく好きです。

山中 ソーンの「Smile」は、すごく不気味です。あ、でも2番なのでPVでは流れないところですね。

大坪 ぜひフルで聴いていただきたいですね! 予約したらCDが付いてくるので、ぜひ!(笑)

――アツいダイレクトマーケティングでしたね(笑)。今回、中村さんと新田さんと3人でこの作品だけのユニット“RePLiCA”を組まれていますが、このお話を初めて聞いたときは、どう思われましたか?

大坪 おふたりとも歌がお上手なので、「この中に混ざれるかな?」という緊張感がありましたね。でも、キャラクターとしては、ソーンは楽士をまとめているキャラクターなので、立ち位置的には引っ張らなければいけないという(笑)。

――今回のユニットに参加されている皆さんは、アイドル系の作品でキャラクターを演じていて、キャラクターソングも歌っていらっしゃいますが、そのあたりは意識していましたか?

大坪 偶然にも……。

宣伝担当 『アイドルマスター』のセンターだったり、『ラブライブ!』のセンターだったり……。偶然にも、『Wake Up, Girls!』のI-1clubのセンターだったり……。そんな偶然があるんですね。

大坪 偶然、センターが揃ってしまいましたね(笑)。今回は誰がセンターになるのか、3人にいるので気になるところです。センター争いをがんばっていきたいと思います(笑)。

――確かにそこは気になりますよね。

大坪 どうしましょう? でも、私、楽士のリーダーなんですよね?(笑)。リーダーだからしかたないですよね! 身長的にも私がイチバン高いと思うので、真ん中に置いたほうがいいですよ!

山中 すごい推してくる! 検討します(笑)。

――3人がセンター争いをするニコニコ生放送の番組とか配信したら楽しそうですね(笑)。

山中 実現できたらおもしろいですよね。いろいろと越えなければいけないハードルが高そうだし、数が多そうですが(笑)。


■『Caligula -カリギュラ-』は新しいジャンルの作品
――『Caligula -カリギュラ-』という作品には、どんな印象をお持ちですか?

大坪 まず、イラストがすごくかわいいと思ったのですが、キャラクター設定がみんな細かいうえに深すぎて(笑)。制作者側の愛を、資料だけで深く感じましたね。楽曲を選りすぐりのコンポーザーさんが作ってくださっていたり、それを上田麗奈ちゃんが全部歌ってくれているというのも聞いていて、「すごい作品だ!」と思いました。そうした中で、自分が演じるソーンの収録を行ったときには、“人間の複雑さ”みたいなものをすごく感じられて。ゲーム自体もキャラクターたちのアクションがキレイで楽しそうですし、これまでのRPGに、いい感じの中二病感と心を揺さぶられるような人間模様が詰め込まれている作品になっているので、ちょっと新しいジャンルだな、と思いました。

――設定がかなりエグい作品ですよね。

大坪 でも、キャラクターがかわいいので、ちょっと相殺されている感はありますね(笑)。

――大坪さんの演じられている、ソーンというキャラクターはどんなキャラクターなのでしょうか?

大坪 ソーンは楽士をまとめるリーダーです。わかりやすく言うと敵ですね。主人公たちの敵であり、敵の中でもリーダーであり、ボス的な存在です。

山中 まあ、ラスボスです(笑)。

大坪 けっこう淡々としていて、あまり人に惑わされないというか、不気味な印象を受ける女の子ですね。話を進めていくと、μ(ミュウ)との関わりも明らかになったり、「この子は何者なの?」と思う要素が多い子です。見た目からして、闇を抱えてそうな感じはすごいですけど(笑)。

山中 とにかく初見は謎ですね。

大坪 そうですね。キャラクター設定自体も、けっこう謎が多くて読み応えがありました。

――演じていて苦労したところはありますか?

大坪 じつは、中身が30代のおじさんなんですけど……。メビウスの中では、自分の好きだった女の子になっているんです。

山中 昔、想い人が死んでしまい、その女性がいない現実が許せないというキャラクターです。だから、メビウスという世界で、自分を捨ててもいいから、その子の存在を確立しようと。その結果、好きだった女性になり代わる……という、ド変態です。

大坪 だから、その子の存在を何よりも最優先していて、最終的に現実世界を滅ぼして、メビウスのほうが長く残ればいい、という歪んだ考えかたになっていくんです。途中、感情を露わにするシーンがあるのですが、基本的に上から目線だし、闇が深いし、30代のおじさんだし(笑)。いろいろな感情がうずまいていて、たいへんでしたね。あと「ここはおじさんの感じでお願いします」とか、「いまはソーンでお願いします」とか、演じ分けが難しかったですね。

山中 キャラクターを演じているキャラクターを演じるという……。

大坪 おじさんが演じているソーンみたいな(笑)。

――切り替えはたいへんでしたか?

大坪 かなり悩みながら収録しました。途中から一人称が私から僕に変わったりというわかりやすいところもあるのですが、毎回「これはどっちなんだろう?」と考えながらの収録でしたね。とにかく、いままでに演じたことのないキャラクターでした。『Caligula -カリギュラ-』に出てくるキャラクターたちは、ひと筋縄ではいかないキャラクターばかりなので、ほかのキャストの皆さんもいろいろな新しい扉を開けていると思います。

山中 ふだんはかわいらしい声で演じられているので、ソーンという激情型の男を演じていただくと、ちょっと悲痛で痛々しい感じがして、すごくゾクっとしました。

――なるほど。それは楽しみですね。ほかに、ソーンの楽曲についても伺えれば。すでに楽曲を聴かれたそうですが、いかがでしたか?

大坪 想像していたのは悲壮感漂うバラードだったんですが、聞いてみたら、テンポは早いけど切なくて苦しい感じが出ていて。いい意味で予想を裏切られた感じですね。しかも、ボソボソしゃべる、語りかけパートがあるんです。言いたいけど言えないみたいな感情もありつつ、サビは爆発する感じで。思いの強さというのを感じられる楽曲になっていますね。何十年と詰め込んできた想いが、この曲にはあるんだなって。

■アイドルは夢を見させてくれる存在
――『Caligula -カリギュラ-』の世界ではアイドル=神のような存在として描かれていますが、大坪さんにとってアイドルというのはどういう存在ですか?

大坪 夢を見させてくれる存在ですね。

――大坪さん自身、アイドルのキャラクターを多く演じていらっしゃいますが、関わってきて思うところってありますか?

大坪 やはり、ファンの存在というのが、その子たちにとって何よりも大事なんです。やはり人間なので、人としてブレちゃうところもあると思うんですけれども、ファンが思ってくれている、望んでくれている自分というのが、いちばん大事なのかなと思いますね。

――この作品は中二病の要素が多く含まれていますが、大坪さんの中二病エピソードがあれば教えてください。

大坪 けっこういろいろあるんですよね……。私は、中二病を患うのがけっこう早かったです。小学校低学年ぐらいからですね。当時『デジモン』が好きで、『デジモン』の主人公は頭にゴーグルを付けていたので、それを真似して水泳のゴーグルを頭に付けたまま、遊んでいました(笑)。そのまま走り回ったり、友だちのことを「いけー!」と言って、デジモン扱いしていましたね(笑)。あと、とにかくライトノベルが好きで、いっぱい読んでいました。当時、道端にカバンを忘れてしまったことがあって。警察の方が預かってくださっていたようで、すぐに「受け取りに来てください」という連絡があったんです。それで受け取りに行ったんですが「これはあなたのものですか?」と中身をひとつずつ見せられるんですね。そのほとんどがライトノベルで(笑)。警察で『灼眼のシャナ』を突き付けられながら、「これはあなたのですか?」と言われるのは、得難い体験でしたね。

――昔からそういったものが好きだったんですね。

大坪 そうですね、アニメ全般好きでした。「私も“シャーマンキング”になれる」って思っていました!

――子どものころは、そういうのありますよね(笑)。ちなみに、最新の中二病エピソードはありますか?

大坪 星を見上げて、自分で新しい星座を見つけられるんじゃないかと思って探してみたりとか(笑)。星がキレイに見える場所で、「こんなにキレイに見えるんだ!」って感動した結果、「もしかしたら、誰も見つけていない星座を見つけられるかも!」となりまして(笑)。ただ、完全にオリオン座でした(笑)。

――(笑)。最後に、読者の皆さんにひと言メッセージをお願いします。

大坪 主題歌も歌わせていただきました『Caligula -カリギュラ-』は、キャラクターたちが本当に個性的で、話を進めていくと誰かしらに必ず共感できる部分がある作品だと思います。2次元のキャラクターが3次元寄りになった現代のゲームという、新たなジャンルの作品ですね。みんなで作ってきたものが、どういう風にユーザーさんに刺さるのか、すごく気になっていますので、ぜひプレイしてみてください。そして、楽曲もすごくすばらしい出来になっています。予約したらすべての楽曲が聴けるので、ぜひ予約して聴いてみてください!


Caligula -カリギュラ-
メーカー:フリュー
対応機種:PlayStation Vita
発売日:2016年6月23日発売
価格:6980円[税抜](7538円[税込])
ジャンル:RPG

最終更新:8月5日(金)12時2分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。