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Windows 10 Anniversary Updateへ確実にアップグレードするための3つの方法とは?

@IT 8月5日(金)6時10分配信

●Anniversary Updateが来るまで待てない! 今すぐアップグレードするには?

【その他の画像】Windows 10 Anniversary Updateのバージョンは「1607」、執筆時点のビルドは「14393.10」

 2016年8月2日(米国時間、日本は8月3日)、Windows 10の2回目の大型アップデートとなる「Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607、ビルド14393)」がリリースされました。

 「アップデート(更新、更新プログラム)」という名前ですが、これは「OSの新しいバージョン(ビルド)」へのアップグレードであり、Windows 10 Anniversary Updateのインストールはアップグレードインストールです。そのことを認識せずにアップグレードを開始してしまうと、数時間PCを使用できなかったり、ネットワーク使用帯域を占有してしまったりといった問題に遭遇するかもしれません。

 「Current Branch for Business(アップグレードを延期する)」を選択しているWindows Update for Businessや、Windows Server Update Services(WSUS)で管理されていない限り、Windows 10 Anniversary Updateは「Windows Update」を通じて数日中に配布されると思います。「思います」と書いたのは、筆者の複数台のWindows 10 PCには2016年8月3日午前中(日本時間)ではまだ来ていないからです。おそらく、集中しないように段階的に提供しているのでしょう。また、Windows 10にアップグレードしたばかりのPCには、アップグレード後、1カ月ほど経過しないと配信されないようです。

 今か今かとWindows Updateを眺めていることを止めはしませんが、できるだけ早くWindows 10 Anniversary Updateを手に入れたいというWindows 10 バージョン10586以前のユーザーは、以下のサイトから「Windows 10更新アシスタント(Windows 10アップグレードアシスタント)」を入手すれば、今すぐアップグレードを開始できます。筆者はWindows 10 Anniversary Updateで作業を中断されたくないので、複数台のPCを8月3日の今日1日で全てアップグレードしてしまおうと決めました。

●悲報! ディスク領域が不足しています……

 64ビット版Windows 10 Pro バージョン1511を実行していた筆者のノートPC、デスクトップPCは「Windows 10更新アシスタント」で特に問題なくアップグレードを開始できました。

 問題が起きたのは32ビット版Windows 10 Home バージョン1511を実行しているタブレットPCの1台です。「Windows 10更新アシスタント」を実行すると、「お使いのPCの空きディスク領域を増やす必要があります(必要な領域は16GBです)」と表示されてしまいました。

 このタブレットPCの内蔵ディスクは32GBで、空き領域は11GB程度でした。「今すぐ空き領域を増やす」を実行するとディスククリーンアップが起動するのですが、筆者はこのPCで頻繁にディスククリーンアップを実行しているので、全ての項目を選択しても空き領域は100MB程度しか増えません。

 インストール済みアプリケーションの中で最もディスク領域を使用していると思われる「Office 2016」をアンインストールしてみましたが(後で再インストールするつもりで)、それでも13GB程度しか空き領域を確保できず、「Windows 10更新アシスタント」のチェックをパスできません。「ドライブの圧縮(NTFS圧縮)」も実行してみましたが、さほど効果はありませんでした。

 Windows 7やWindows 8.1からWindows 10へのアップグレードでは、外部ドライブを接続することで、空き領域の問題に対処できたのですが、今回の「Windows 10更新アシスタント」にはその機能がないようです。

 もう1つ、アップグレードする方法が残っています。それは、「インストールメディア」を使用する方法です。インストールメディアからのアップグレードでは、数GBのインストールソースをローカルディスクにダウンロードする必要がないため、16GB以下の空き領域でもアップグレードできるはずです。

 筆者の予想通り、13GB程度の空き領域でアップグレードを開始することができました。Office 2016をアンインストールして空き領域を作る必要があったかどうか(11GB程度の空き領域でアップグレードできたかどうか)は、もうアンインストールしてしまったので分かりません。

 なお、筆者は今回、MSDN(Microsoft Developer Network)サブスクリプションで提供されているWindows 10 バージョン1607のISOイメージを使用しました。インストールメディアは「Windows 10のダウンロード」ページから作成することもできますが、現在、作成できるメディアがWindows 10 Anniversary Update対応版であるかどうかは確認していません。

●斬り捨て御免? このPCはWindows 10を実行できません(再び)

 筆者の環境では、もう1台、問題があったPCがありました。それは、以下の記事で取り上げた、時代遅れのウルトラモバイルPC(UMPC)です。

 このUMPCをWindows 10 Anniversary Updateにアップグレードしようと「Windows 10更新アシスタント」を実行したところ、CPUの要件をパスすることができませんでした。

 上記の記事で書いたように、「Windows 10を入手する(Get Windows 10:GWX)」アプリで「このPCはWindows 10を実行できません」と公式に判断されたPCです。そのときは、今回の「Windows 10更新アシスタント」相当のインストーラーでアップグレードすることができたのですが、今回は許してくれませんでした。

 このUMPCもインストールメディアからのアップグレードインストールを試みたところ、すんなりアップグレードできました。

 ところで、このUMPCはメモリを1GBしか搭載していません。32ビット版のWindows 10のシステム要件はこれまで1GBでしたが、Windows 10 Anniversary Updateで64ビット版と同じ2GBになるという話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、「Windows 10更新アシスタント」では、メモリ要件をパスしていました。

 念のため、公式サイトでWindows 10のシステム要件を確認してみました。システム要件のページは、Windows 10 Anniversary Updateリリースに合わせて更新されていました。

 このページによると、新規インストール時のメモリ要件は32ビット版、64ビット版ともに2GBで、アップデート、つまり機能アップグレードの場合は32ビット版で1GB、64ビット版で2GBになっていました。32ビット版のメモリ要件の変更は、既にWindows 10を実行している限り、適用されないようです。安心しました。

●アップグレードを諦める前に

 バージョン1511以前のWindows 10からWindows 10 Anniversary Updateへのアップグレードは、少なくとも、次の3つの方法があります。

(1)Windows Updateによるアップグレード(筆者は未確認)
(2)Webからの今すぐアップデート(Windows 10更新アシスタント)
(3)Windows 10 バージョン1607インストールメディアからのアップグレードインストール

 Windows Updateによるアップグレードは今回試せませんでしたが、もしそれが何らかの理由で失敗する、続行できないという場合でも、筆者のように別の方法でアップグレードできる可能性があります。

 2016年7月29日までが期限の無償アップグレードのために、駆け込みでWindows 10 バージョン1511にアップグレードしたばかりの人は、アップグレードに使用されたインストールファイル(C:\$WINDOWS.~BT)や以前のWindowsの環境(C:\Windows.old)が残っていて、それがディスク領域不足を引き起こしているかもしれません。「ディスククリーンアップ(Cleanmgr.exe)」を実行して、「一時Windowsインストールファイル」と「以前のWindowsのインストール」を削除することで、10GB以上の空き領域を解放できる可能性があります。

 ただし、お使いのPCをWindows 10で使い続けるかどうか、現在のバージョンのWindows 10をもうしばらく使ってみてから判断しても遅くないかもしれません。「以前のWindowsのインストール」を削除すると、以前のバージョンにロールバックできなくなるからです。なお、アップグレード前のフルバックアップを取得している場合は、バックアップから復元する方法があるので、それほど気にする必要はないでしょう。

●Windows 10 Anniversary Updateが安定するまでは……

 Windows 10 Anniversary Updateはリリースされたばかりです。アップグレード後のバージョンは「1607」、ビルドは「14393.10」でした。今後、数週間は短い間隔で繰り返し累積的な更新プログラムが提供され、小数点以下の番号が増えていくと想像できます。今すぐ急いでWindows 10 Anniversary Updateにアップグレードするよりも、しばらく様子を見た方が、最新OSのより安定した状態から使うことができるでしょう。

 さて、筆者のWindows 10環境は今、2時間以上かけてタブレットPCとノートPCのアップグレードが終わったところです。今日中に全てのPCが最新になる予定ですが、おっと、タブレットPCにOffice 2016を再インストールするのを忘れていました。

●筆者紹介:山市良 岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(Oct 2008 - Sep 2016)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。マイクロソフト製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。

最終更新:8月5日(金)6時10分

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