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夏ドラマ、波瑠の演技力が好評『ON 異常犯罪捜査官~』

オリコン 8月8日(月)7時0分配信

 話題作が続くCX系火曜22時枠。今期の『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』は、民放連続ドラマ初主演の波瑠が二面性のあるミステリアスな役に挑んでいることも話題の作品だ。本ドラマ誕生の経緯を河西秀幸プロデューサーに聞いた。

満足度調査での視聴者による「主演」の評価(表)

■他局とは違うフジ系ならではの刑事ドラマを模索

『サイレーン~』、『お義父さんと呼ばせて』、『僕のヤバイ妻』と話題作が続くフジテレビ系火曜22時枠が今期放送しているのが『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』。第21回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞した内藤了氏の『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズをもとにした猟奇犯罪ミステリーで、新人刑事・藤堂比奈子が次々と起こる不可解な異常犯罪の捜査に当たる。本ドラマ誕生のきっかけを河西秀幸プロデューサーはこう語る。

「他局とは違う、フジ系ならではの新しい刑事ドラマを模索したいという思いが発端でした。そのためには人間ドラマとしてテーマ性を持った事件モノにしたいと考え、たまたま読んでいたこの作品にアレンジを加えてドラマ化したいと思いつきました。原作者の内藤氏から、ドラマ化にあたって変更を加えることにご了承をいただいたので、テーマを“人を殺す者と殺さない者の境界線とは何か”に決め、それを主人公に背負ってもらうため、原作の“驚異的な記憶力”というキャラクターに “犯罪者への強い探求心”という新しい要素を付与させました」

「刑事ドラマ史上最も“ 異常な”ニューヒロイン」と銘打たれたその主人公を演じるのは、『あさが来た』のブレイク後、立て続けに連ドラ出演が続いている波瑠。民放連ドラ初主演となる本作では、一見明るく真面目だが、内には心の闇を抱え、殺人犯に異常なまでの興味を示す二面性のあるミステリアスな役に挑んでいる。

「波瑠さんとは、10年放送の『逃亡弁護士』でご一緒したのが最初でした。そのときも偽装妊娠する女子高生という二面性のある役を見事に演じてくださったのですが、波瑠さんはちょっと影がある役のほうが、より魅力が増すと思っているので、今回主人公役をお願いしました。本作では、普段の明るいときと本性が出てしまうときの比奈子の変化を大事にするため、本性が出るときは極力まばたきをしないようお願いしたのですが、吸い込まれそうなほど目からミステリアスな空気が出ています。これまでとはガラッと印象が変わっていますので、本作をきっかけに、波瑠さんが“カメレオン女優”と言われるようになったらいいなと思っています」(河西秀幸氏/以下同)

■何か1つ振り切れたものを入れて視聴者をドキドキハラハラさせたい

 脇を固めるのは先輩刑事役の横山裕、要潤、上司役の渡部篤郎、心療内科医役の林遣都と個性的な俳優陣だ。大抜擢は、連ドラレギュラー初出演のお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二だという。

「斉藤さんのコントがもともと好きで、芝居をやったら面白いだろうなと前々から思っていました。キャスティングに当たっては、その人の持っている雰囲気を重視します。僕らが求めるキャラクターと同じ空気感、匂いが出ている人を選びますね」

 また「今はキャストが誰かという売りだけでは視聴者は観てくれないと思う」と河西氏。さらに視聴者を惹きつけるためのポリシーをこう語る。

「今の視聴者は目が肥えていますから、「他のドラマでもあったな」などと思われるような“置きに行った”作品では観てもらえません。何か1つ、視聴者を驚かすような、振り切れているものを入れてドラマの個性を作るよう、いつも考えています」

 本作では、猟奇事件の奥にある犯罪心理を丁寧に描くことで「毎週ドキドキハラハラ、次回の展開を楽しみにしながらも、その奥にある人間ドラマを感じとっていただけるドラマにしたい」と言う。『サイレーン』の菜々緒、『僕のヤバイ妻』の木村佳乃と、女優の怪演ぶりとスリリングなドラマで好調のフジ系“火10”が今期も話題を振りまくか、期待したい。
文/河上いつ子

■視聴者の満足度調査「オリコンドラマバリュー」に寄せられたコメント
波瑠の表情が変わる瞬間の演技が好き(20代女性/群馬)、波瑠の演技が自然で引き込まれる(40代女性/埼玉)、今期1番楽しみ(40代女性/東京)、主人公の心理を想像しながら楽しんでいる(40代男性/神奈川)、原作を読んだがドラマとして楽しめる内容になっている。脚本がいい(50代女性/東京)、波瑠の演技力がすごい(50代男性/大阪)、波瑠の演技の幅広さに驚いた(50代男性/東京)

■「オリコンドラマバリュー」とは
オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について「作品」、「主演」、「主演以外」、「セリフ」、「映像」、「音楽」、「美術」、「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1~20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

■調査概要
地域:1都1道2府14県  関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)、関西圏(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)、その他地域(北海道・愛知・岡山・香川・福岡)
対象:10代~ 50代の男女計690名
方法:インターネット調査

(コンフィデンス 16年8月8日号掲載)

最終更新:8月8日(月)7時0分

オリコン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。