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【真田丸】秀吉役を好演、小日向文世「役をもらって演じることが生きがい」

オリコン 8月7日(日)6時0分配信

 NHK大河ドラマ『真田丸』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で豊臣秀吉を好演している俳優の小日向文世。大坂編がスタートした第14回(4月10日)から本格登場しつつ、民放ドラマにも相次いで出演。役者としての振り幅の大きさを見せつけている。

場面写真で振り返る『真田丸』の秀吉

 ちなみに、4月期は『重版出来!』(TBS)にベテラン漫画家・三蔵山龍役で出演。秀吉は「黒・小日向」、三蔵山は「白・小日向」と称されたほど、真逆のキャラで視聴者を大いに戸惑わせ、楽しませた。7月期はテレビ朝日系『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(毎週金曜 後11:15※一部地域で放送時間が異なる)で現職の内閣総理大臣を演じている。

 「大河ドラマで秀吉という重要な役をやりながら、民放ドラマにも出るというのは、『真田丸』ファンはどう思っているかな? と、ちょっと考えましたね(笑)」。

 小日向自身は「連ドラの掛け持ちも苦じゃない。僕、休みをもらったら海外旅行したいとか、ゴルフしたいとか、そういう願望が一切ないんです。趣味もない(笑)。休みの日も家で次にやる台本を読んで、シーンを想像して時間を過ごしていますね。役をもらって演じることが生き甲斐みたいなものかな」。

 もともとは劇団に所属する舞台俳優だった。1977年、串田和美が主宰する「オンシアター自由劇場」に入団。96年に解散するまで19年間在籍し、42歳でフリーになって映像分野に進出した。役者人生のターニングポイントとなったのは、ドラマ『HERO』(2001年1月期、フジテレビ)。女性検事にうつつぬかしているさえない事務官の末次を好演した。そのイメージもあってか、『真田丸』の秀吉の“暗黒面”のギャップにハマる人が多かったのかもしれない。

 「台本に『怒る』と書いてあれば、役者は意識して怒りの表情を作る。それだけのことなんですけど、僕が意図していないところで、目が笑っていないとか、目の奥に狂気を感じるとか、言っていただいて。目の奥が笑わない芝居って、意識してやろうとしたら難しいですよ(笑)。視聴者の方がそう思うのは、秀吉の裏の部分を想像してくれるからだと思う。それは、つまり三谷幸喜さんの脚本がすばらしいということになるんじゃないかな」。

 『真田丸』の大坂編では、主人公・真田信繁(堺雅人)以上に濃いキャラクターで描かれた。必死に茶々を口説き落とそうとしていたかと思えば、落書きに怒り狂って門番たちを全員処刑してしまったことも。晩年は、さらにひどいことになっていった。次男・秀頼の将来をひたすら案じる老いさらばえた姿は見ている方がつらくなるほどだ。

 「三谷さんからは、『いままでにない秀吉をお願いすることになる』と伺っていました。心の奥にどす黒く渦巻いている部分もしっかり描かれていて、これほど二面性が強い秀吉を演じられるなんて、面白かったですね。両極の感情を行ったり来たりするのは役者の醍醐味。三谷さんが、ひとりの人間が壊れていくさま、天下を極めた男の無様な最期をしっかり描いてくださった。役者冥利に尽きますね」。

 7日放送の第31回「終焉」では、いよいよ秀吉の死期が近づいて…。遺言状の内容をめぐり対立する三成(山本耕史)と家康(内野聖陽)。寧(鈴木京香)は明け透けな権力争いに心を痛める。秀吉は意識が朦朧(もうろう)とする中でも秀頼のことを心配するが、茶々(竹内結子)は秀頼に会わせようとしない。信繁(堺雅人)は茶々を説得して親子の対面を実現させようとする。家康排除を目論む三成は昌幸(草刈正雄)に暗殺を依頼。出浦(寺島進)は単身、徳川屋敷に忍び込む。

最終更新:8月7日(日)6時0分

オリコン