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下方修正でもトヨタの株価は上昇。2つの理由から読み解く

投信1 8/5(金) 16:20配信

Q1決算翌日の株価は+3%上昇で引けた

トヨタ自動車 <7203> は、8月4日に2017年3月期の第1四半期(4-6月期)決算を発表しました。翌5日の株価は大幅上昇となっており前日終値比+3%上昇で引けました。

トヨタのように時価総額が20兆円に迫る大型株が+3%超の上昇となるのは、比較的珍しいことです。ちなみに、同日の東京株式市場は、日経平均株価が微減、TOPIXは▲0.2%下落しており、トヨタ株の堅調さが際立っていると言えましょう。

Q1実績は減収・2桁減益、通期予想も下方修正

まず、Q1実績を見てみましょう。売上高は対前年同期比▲6%減、営業利益が同▲15%減、当社株主に帰属する四半期純利益が同▲15%減となりました。減収・減益決算です。

Q1の連結販売台数は同+3%増となりました。北米や一部新興国では減少しましたが、国内やアジアを中心に増加し、販売好調を維持する結果となりました。

一方、2017年3月期の会社予想は下方修正されています。営業利益は、従来予想の1兆7,000億円(同▲40%減)から1兆6,000億円(同▲44%減)へ▲1,000億円減額など、見た目は決して良い印象とは言えないものです。

この決算のどういった点が評価されて、株価は上昇しているのでしょうか。考えられる理由が2つあります。

Q1実績が“思ったほど悪くない”という印象を与えた

1点目は、Q1実績の想定以上の堅調さでしょう。確かに、円高の影響(Q1は約▲2,350億円のマイナス要因)を吸収することができずに、2桁減益を余儀なくされています。

しかし、このQ1は熊本地震等による部品供給の遅延などにより、国内減産の影響を受けました。その影響台数は約▲6万台、金額にして約▲700億円となった模様ですが、実態としてはもっと大きな影響を受けた可能性があります。こうした大きなマイナス要因、つまり、円高と震災影響を、コストダウン等で予想以上にカバーしたことがポジティブに評価されたと考えられます。

実際、Q1営業利益の減益率▲15%は、5月に公表した通期会社予想の▲40%(注:今回の下方修正前)から大きく改善されています。“思ったほど悪くない”というのが、株式市場での受け止め方だと見ていいでしょう。

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最終更新:8/5(金) 16:20

投信1

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トヨタ自動車7203
7003円、前日比+19円 - 12/9(金) 15:00