ここから本文です

「働く女」が一番持つべきものとは?『ニュースの真相』のケイト・ブランシェットに学ぶ!

dmenu映画 8/5(金) 7:30配信

8月5日から公開される『ニュースの真相』。21世紀最大のメディア不祥事とも呼ばれる、ジョージ・W・ブッシュ元・米大統領の軍歴詐称疑惑を巡る実話をもとにした映画です。そのスクープを報じたCBSニュースの敏腕プロデューサー、メアリー・メイプスに扮するケイト・ブランシェットに着目!窮地に追い込まれても自らの信念を貫く、「働く女」の矜持に迫ります。

やっぱりケイトにはダメな女よりデキル女がよく似合う!?

ウディ・アレン監督作『ブルージャスミン』で、虚栄心に溺れ転落していく孤独な女ジャスミンに扮し、見事アカデミー賞主演女優賞に輝いたケイト・ブランシェット。彼女のイメージからかけ離れた、ゾっとするほどの空虚感を全身から放つケイトに真の女優魂を感じたものですが、今回の『ニュースの真相』では、強くしなやかなキャラクターを圧倒的な迫力で演じています。

物語の舞台は、ジョージ・W・ブッシュ大統領が再選を目指していた2004年のアメリカ。全米ネットワークのテレビ局CBSニュースで、輝かしい受賞歴も持つキャリア20年の敏腕プロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は、伝説的ジャーナリスト、ダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)がアンカーマンを務める人気ニュース番組で、ブッシュの軍歴詐称疑惑を裏付けるスクープを報道。全米中にセンセーションを巻き起こします。

詰めの甘さから窮地に追い込まれても、信念を曲げず果敢に立ち向かう!

ところが、保守派のブロガーによって証拠となる文書が「偽造」であると指摘されたことから、事態は一転。メアリーやダンはもとより、CBS自体が猛烈な批判の矢面に立たされます。同業他社からも集中砲火を浴び、局の上層部の現場介入によって内部調査委員会が設置されるという、絶体絶命の状況に。

ネットで罵詈雑言を浴びせられるばかりか、幼いころから確執のあった実の父親までもがメディアに登場して暴露を始めたことで、次第に追い詰められていくメアリー。一流テレビ局の花形プロデューサーとして実績を積み重ね、確固たる地位を築き上げてきたビジネスウーマンが、詰めの甘さによって一夜にして引きずりおろされてしまう恐怖を体現した、ケイト・ブランシェットの卓越した演技力に引き込まれます。

それでも、メアリーは真実を伝えるため、仲間とともに事実確認に奔走します。たとえ窮地に追い込まれても、自らの信念を曲げないことが彼女の誇りだから。毅然と立ち向かうケイト・ブランシェットの気高い姿は、きっと誰もが胸を打たれるはずです。責任ある仕事に伴うとてつもないプレッシャーと、それらを通じてしか味わえない充足感、信頼を一瞬にして失う恐さ。これらを疑似体験しながら、働く女性が身に付けるべきものは、誰かと張り合う「意地」ではなく、「矜持」であることを学べる映画です。

『ニュースの真相』
8月5日、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開

(映画ライター・渡邊玲子@HEW)

最終更新:8/5(金) 7:30

dmenu映画

なぜ今? 首相主導の働き方改革