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白と黒の二面性を抱える雪の天使 綾野ましろ、歌に残る幼少期の面影/インタビュー

MusicVoice 8月5日(金)12時36分配信

 北海道洞爺湖出身の人気アニソンシンガー、綾野ましろが8月3日に、シングル「Lotus Pain」をリリースする。表題曲は、テレビアニメ『D.Gray-man HALLOW』のエンディングテーマ。「破壊者か、救済者か」をサブテーマに掲げる物語に沿って、ましろが劇中にある全ての要素を二面的に捉え、歌詞に書き上げた。幼少期から歌手を夢見て、洞爺湖の湖畔で歌を口ずさみながら歩いていた。その当時の面影は今の彼女に残る。アーティストネームのましろは、北海道の雪の白さをイメージして名付けられたが、彼女の心には常に白と黒の二面性を併せ持つ。どこか同アニメの世界観にも通じる。ライブではアグレッシブに攻め立てる一方で、彼女が描く歌詞の世界観はとても繊細だ。今注目を集める彼女の素顔とは、そして同曲に寄せた想いとは。

【写真】インタビューカット

白と黒、染まらない点での紙一重

――ましろさんは白色の印象が強いですが、今回のジャケットもそうですし、今お召しになっている衣装も黒ですね。

 黒も好きですよ。白と黒は紙一重ですからね。

――面白い発想ですね。白と黒が一紙一重というのはどういう意味でしょうか?

 ある意味、どちらの色も何かの色に染まっていない、混ざっていないといいますか。「何にも染まっていないものと、何にも染まらないもの」という。私は両極端が好きなんですよ。衣装は白が多いんですけど、4thシングルの今作「Lotus Pain」は黒がキーカラーとして入っているので、「紙一重で一緒なんじゃないかな」と思っていたのが衣装として着られるというのがすごく嬉しいんです。私服でも最近はモノトーンがすごく多いです。白だけにするか、黒だけにするか、混ぜても白黒に統一しちゃいます。あまり色モノを入れていないので、たまにピンクとか明るい色を着ると「新鮮だね」と言われます。

――白と黒は両極端の色で、是か非かを表現するときには「白黒はっきりさせる」という言葉も使います。それから考えると、ましろさんは物事をハッキリさせる方ですか?

 “白か黒か”で判断しちゃうタイプなので曖昧なのは苦手です。

――それは小さい頃から?

 小さい頃からですね。

――サバサバしている?

 そうですね、すごくサバサバしています。でも、それで親によく怒られることもありました。なかなか人間関係が上手くいかない時もあって。その中で音楽だけは特別な存在で、誰にも譲りたくなくてこだわっていました。ずっと続けていたい大好きなものなので、とても救われていました。

――ハッキリと物事を言ってしまう子だったから相手に誤解されたり?

 誤解される時も多かったですね。濁した方がいい時もあるんですけど、それは大人になってから学びました。小さい時は後先も考えず、ハッキリした子でしたね。

――支えてくれたのが音楽で、歌手を目指そうと思ったきっかけは?

 4歳の時です。その時はテレビにSPEEDさんとかが出ていて、踊って歌う「可愛い女の子」というのに憧れていたんですよ。当時、皆がプリキュアやセーラームーンに憧れたように。だけど、「歌手になりたい」という想いはただ漠然とあっただけです。その頃はまだ小さかったですから「天使になりたい」とも思っていて。ある時に「それは難しいことなんだ」と気付いて、それで歌手になることを夢に見るようになって。大きくなるまでずっとそれを夢見て。親は「歌手の世界はよくわからない」と思っていて、安定した仕事に就いて欲しかったみたいですけど。応援したいけど、どうやってなれるのかも分からない、どうしてあげれば良いのかさえも。勉強を頑張ればなれるわけでもない。だから、親は困ってしまって安定した職業を望んで。だからと言って私は、言われた通りになるのが凄く嫌でした。それで、バイトしながらライブをしていました。親からすれば、そうした私の行動や生活は不安だったと思うんですけど、一度言ったら曲げないという性格はわかってくれていたから、半分諦めで「がんばってね」と言って背中を押してくれました。

――曲げない性格という事は、目標を決めたら達成するまではあきらめないタイプ?

 そうです。だから失敗もいっぱいしました。とりあえず、行きたい方向に行く。でも石橋は叩きながら渡るという感じです。

――それは音楽活動以外の事ではどうでしたか?例えば宿題はちゃんとやっていたとか。

 宿題はちゃんとやっていましたね。

――夏休みの宿題も溜め込まず?

 それは溜め込みますね(笑)。でも結果的に提出日に間に合っていればいいやというタイプですね。

――追い込まれたらやるタイプ?

 追い込まれたらやるタイプではありますね。本当はコツコツとやりたいので、私の座右の銘でもありますが、「駑馬十駕」(編注=どばじゅうが、意味=才能の乏しい者もたえずに努力すれば、やがて才能のある者と肩を並べることが出来る)という四字熟語に私を重ねて継続をしていこうという思いは強くあります。これは自分への、みんなへのエールとして、駑馬十駕というのを使っているんですけど、そもそも駑馬十駕は「頑張る、頑張れ」という言葉の替わりを探していて見付けたんです。それは最近心がけていますね。継続する事や前々からやっておく事って結果的に良い方向に行く事が多いじゃないですか? だから大事だなって思っています。

――計画を慎重に立てていくというより、行動に移していくタイプなんですかね?

 そうなんですね。自分の好きな方向とか興味が向いた方向には行けるんですけど、興味がない方向には全く行けないんです。宿題も「締め切りだ!」と思うと提出日に向かって行動が出来るんですけど、最初は方向を見失っていますし。そもそも夏休みが始まるとか終わるというのは意識した事がなくて。

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最終更新:8月5日(金)12時36分

MusicVoice