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新日鉄住金の高強度鋼管/ホンダの「NSX」に採用/独自の三次元加工技術を組み合わせ

鉄鋼新聞 8/5(金) 6:00配信

新日鉄住金は4日、高強度の鋼管がホンダのスポーツ車「NSX」のフロントピラーに採用されたと発表した。フロントピラーの素材は鋼板が主流で、鋼管の採用は珍しい。軽量化できる上、形状が細いため運転者の前方の視野を広げられる鋼管ならではの特徴が評価された。鋼管は加工性に課題があるが、複雑形状にできる独自の鋼管加工法「三次元熱間曲げ焼入れ」(3DQ)技術と組み合わせて採用にこぎつけた。
日鉄住金鋼管などと共同開発した。日鉄住金鋼管が新日鉄住金の熱延コイルを母材に角型の電縫鋼管を製造し、これを車部品メーカーのエイチワンがフロントピラーに加工する。
3DQは2009年度に旧住金が開発した技術。今回の採用に向けエイチワンは3DQ専用の加工設備を導入し、鋼管を用いる車体骨格部品の量産技術を確立した。
採用部品は引張強度が1500メガパスカル。原管は580メガパスカルだが、3DQによる加工時の焼入れ効果で高強度化する。従来のハイテン(高張力鋼板)製のフロントピラーより3割軽い。
フロントピラーは運転席の斜め前方の部品。車の横転や衝突から乗員を保護する高い強度に加え前方の視界を確保するため、断面積を小さくするニーズが強まっている。鋼管は鋼板と異なりフランジ(溶接代)が不要で部品の断面積を小さくできる特徴がある。
3DQ鋼管部品の採用は2件目。新日鉄住金は今回の採用を弾みに車体骨格部品全般を対象に積極的に採用を働き掛ける考え。

最終更新:8/5(金) 6:00

鉄鋼新聞

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