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女子団体は野田学園(山口)が春夏連覇 [インターハイ/テニス]

THE TENNIS DAILY 8/5(金) 8:30配信

 第73回全国高等学校対抗テニス大会および第106回全国高等学校テニス選手権大会(中国インターハイ・テニス競技/8月2~4日団体戦、5~8日個人戦/松江市営庭球場、安来運動公園庭球場)の3日目は、男女団体の準決勝、決勝が行われた。女子決勝は、トップシードの野田学園(山口)が沖縄尚学(沖縄)を2勝1敗で下してインターハイ初優勝を果たし、春の選抜大会に次ぐ“春夏連覇”も達成した。

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 準決勝で野田学園は柳川(福岡)に2勝0敗で勝利。ダブルスを先制して勢いに乗った野田学園は、S2の金山晴菜が自慢のパワフルなテニスでストレート勝ちを収めて決勝進出を決める。大会直前に顧問の体調不良により、急きょベンチに入った柳川の園田雅之監督は「(選手たちに)勝たせるテニスをさせてあげられなかった」と悔しさを滲ませた。

 もう一方の準決勝は、沖縄尚学が早稲田実業(東京)を2勝1敗で振り切り、インターハイ初の決勝進出を決めた。S1の下地奈緒が橋本実結を危なげなく一蹴すると、S2こそ早稲田実業の3年生、倉持美穂に奪われて1勝1敗と並ばれたが、ダブルスは沖縄尚学の我那覇真子/前田優歩が6-2 6-2で完勝した。

「キーになると思っていたダブルスがストレート負け。団体戦の駆け引きとしては完敗」と早稲田実業の玉井邦彦監督。2012年以来となる決勝の舞台に進むことはできなかった。

 野田学園と沖縄尚学の決勝は、12時20分から3面展開で同時スタートした。まず、日本一に王手をかけたのは野田学園だった。これまで出場した、すべての試合に勝利してきたS2金山は「自分が早く勝てばチームに勢いがつく」と沖縄尚学の足立有香を6-0 6-2で圧倒する。

 しかし、勝負の行方はまだわからない。沖縄尚学の下地が山藤真帆とのエース対決で安定感あるテニスを披露。「ゲームの序盤から相手を左右に振ってミスを誘うことができた」と6-1 6-2のストレート勝ちを収め、沖縄尚学が試合の流れをふたたび引き戻し始めた。

 残るダブルスはまさに死闘だった。第1セットを先取したのは野田学園の衛藤佳奈と岩本奈都季の3年生ペア。タイブレークまでもつれた中で我那覇真子/前田優歩を突き放し、8-6でものにした。ただ、このときを我那覇は「悪い取られ方ではないし、プレー内容もよかった」と振り返る。第2セットから沖縄尚学ペアが奮起して3-6で制すると、優勝争いはファイナルセットにもつれ込む。

「(最終セットを迎えて)プレッシャーよりも楽しさのほうが上回っていた」と言ったのは衛藤/岩本だ。緊張感ある場面で、ふたりのコンビネーションが輝きを取り戻す。ダブルスのセオリーとなるセンター攻撃も織り交ぜて第4ゲームをブレークすると、沖縄尚学ペアを一気に引き離して6-1で勝利した。約4時間におよんだ決勝は野田学園に軍配が上がった。

 優勝の要因について野田学園・田中聰規監督は「大会前から短期決戦の戦い方を選手たちと話し合い、それを部員全員がしっかりと理解して実行してくれた」と語り、団体メンバーだけでなく、スタメンから外れた選手たちの頑張りも労った。

 優勝を決めた岩本と衛藤は、ダブルス勝利の要因を「技術もそうかもしれないが、一番はみんなの応援」と話している。

 そして、この日のS1対決で2連敗した野田学園の主将・山藤だったが、すべての戦いが終わると、「部員全員で春夏連覇ができた。今日は活躍できなかったので、みんなにめっちゃ感謝したい」と満面の笑みを浮かべ、仲間たちに感謝の言葉を述べた。

 優勝にあと一歩届かなかった沖縄尚学だが、試合後のメンバーに涙はなかった。むしろ、全員が笑顔。「こんなにうれしい準優勝もない」と下地が心境を語れば、我那覇も「大会前は1、2回戦が勝負の山だと思っていたので、決勝にいること自体が想像以上」と笑顔を見せた。チームを率いた平良和己監督はそんな選手たちの活躍について、「本当によくやってくれたし、試合を楽しんでくれた」と褒め称えていた。

 大会4日目となる8月5日からは個人戦がスタート。男子シングルス1~4回戦と女子ダブルス1~3回戦、準々決勝が行われる。男子シングルスは松江会場、女子ダブルスは安来会場での開催。試合開始時間はどちらも9時の予定。

(テニスマガジン/編集部◎中野恵太)

最終更新:8/5(金) 8:30

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