ここから本文です

武雄市の幼稚園がプールにEM菌投入 専門家は「まったくの迷信」

BuzzFeed Japan 8/5(金) 18:11配信

佐賀県武雄市にある北方幼稚園のブログが問題視されている。問題になっているのは、6月3日に公開された「プール開き」と題されたブログ。そこには、写真付きで以下のように文がある。【BuzzFeed Japan / 播磨谷拓巳】

2日のプール掃除できれいになってプール保護者の皆様には朝早くからありがとうございましたそして、今日3日、プール開きをしました。みんな事故なく、楽しく水遊びができますように。北方町婦人会の皆様が届けてくださったEM液も投入して、さらにきれいな水になりますようにいいお天気に恵まれて、楽しい水遊びができました慣れてきたら、少しずつ水の量を増やしていきます。(原文ママ)

問題になっているのは、「EM液を投入」というところだ。

そもそもEMとは、Effective Microorganisms(有用微生物群)の略称。特定の菌ではなく、複数の細菌や酵母菌などを混ぜ合わせたものだとされている。

当初は「環境に優しい農業資材」として売り込まれ、東日本大震災以降は放射能除去効果があるとも謳われた。

しかし、「疑似科学」との批判も根強い。福島県は2008年、「EM菌投入は河川の汚濁源」との見解を発表している。

このブログを見た、Twitterユーザーが指摘。これをきっかけに、批判の声が多数挙がり、“炎上”という流れになった。

BuzzFeedが北方幼稚園に経緯を聞くと、きっかけは婦人会の勧めだったという。

「EM菌の使用は、婦人会の方から『水がきれいになる』と勧められたのがきっかけ。効果は確かめなかったが、EMだんご※の事例も見ていたので大丈夫だと思った。また、無下に断るのも申し訳なかったので」

※EM菌を練り込んだ泥だんご。NPO法人地球環境・共生ネットワークが主催となって海川に投げ込むイベントが開かれていた。

EM菌の投入は今年に始まったことではなく、例年の対応だという。

「例年は、プール掃除をする前にEM液を投入している。毎年、プール掃除の際に、婦人会がEM菌を持ってきてくれるのだが、今年はプール開きの日に持ってきた。そのまま使わないのも申し訳ないので、少し投入した。そのあと、子どもに足をつける程度の水遊びをさせた。そのあと、水は新しいものに入れ替えた」

担当者は、困惑した声でこう話す。

「今のところ、子どもたちへの害は確認されていない。なぜこのように大騒ぎになっているのか……」

今朝、ブログの管理会社から「問題になっている」と連絡が入り、園児の水着姿の写真とコメント欄を削除するという連絡が入った。現在は、当初の写真とコメント欄がない状態になっている。

「市役所からも『問い合わせが殺到するかもしれないが、しっかり応対できるように』と言われた」という。

1/2ページ

最終更新:8/5(金) 18:11

BuzzFeed Japan