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“二刀流”小山翔暉の一振りがもたらした侍ジャパンU-15代表の快勝

Full-Count 8/5(金) 10:25配信

「日本の4番に恥じないように」と初回先制点を生むタイムリー

「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」のスーパーラウンド1戦目が行われた4日、日本はベネズエラに8-0で勝利し、決勝戦に向けて好発進した。打順を大きく変えたこの試合、新4番の一振りが先制点をもたらした。

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「コーチ陣と話して、点を取れるだろうと思われるオーダーにした」と鹿取義隆監督が説明した新しい打順は、2番から5番を1つずつ繰り上げるものだった。そこでこの日、4番に座ったのは予選リーグの2試合目から「5番・サード」でスタメン出場する小山翔暉だった。「最初、聞いた時はビックリしました」と、4日朝に伝えられた時は驚きを隠せなかった様子。それでも「絶対に日本の4番に恥じないように打とうと思った」と決意して臨んだ試合だった。

 見せ場はいきなりやってきた。初回。ベネズエラの先発投手の力ある直球で打ち取られ、あっという間に2アウトとなったが、予選リーグで4番を打ち打率.615の成績を残していた3番・嘉手苅将太が135キロの直球をセンターにはじき返した。2死一塁で打席が回ってきた小山。4球目の変化球が暴投となり、一塁走者だった嘉手苅は一気に三塁も陥れた。

「スライダーが入っていなかったので、まっすぐだなと思った。ベネズエラのピッチャーは勢いがあったため、大振りをしたら遅れると思った。まっすぐが来たらコンパクトに振ろうと思った」

侍ジャパンU-15代表の二刀流、憧れはイチローと大谷翔平

 カウントは1-3。ファウルを2度打ち、「1球前のファウルでつかめた感じがあり、余裕ができた」と、7球目の高めの直球にバットを振り抜いた。打球はきれいにセンターへ伸びていき、スコアボードに「1」が刻まれた。フルカウントでもあったため、日本代表チームで徹底している“追い込まれたらノーステップ”の打法でもたらした先制点。「ノーステップの方がミート力が上がる。追い込まれたら切り替えて、コンパクトに打つ方がいいと思う」と満足げだった。4回には無死一塁でファースト強襲のヒットを放ち、6番・植田太陽のタイムリーで3点目のホームを踏んだ。

 憧れのバッターは「バットコントロールがすごい」と同郷のスーパースター、イチローだ。そして、もう1人。「大谷選手はピッチャーでもバッターでも一流。そんな選手になりたい」と日本ハム・大谷翔平の“二刀流”にも目を輝かせる。今大会は予選リーグの1試合目に代打で出場。2試合目から5番・サードで中軸を担いながら、2日のコロンビア戦では2番手でマウンドに上がった。

 コロンビア戦は小山の先制タイムリーから得点を重ねていった日本。スーパーラウンド2戦目はアメリカが相手だ。「速いピッチャーだと聞いている。トップを最初から作り、ボールに最短でバットを出し、コンパクトに振っていきたい」と小山。シャープで柔らかなバッティングでアメリカの投手陣も打ち崩す。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

最終更新:8/5(金) 10:25

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