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イタチの絶滅を救うのはドローン(が発射するM&M's風の餌を食べるプレーリードッグ)

ギズモード・ジャパン 8月5日(金)20時10分配信

自然界って皆つながってるんだ。

いやーシンプルが一番ってよく言われますが、時に「風が吹けば桶屋がもうかる」的に問題が解決できることってあるもんです。

北米にしか生息しないクロアシイタチは長年絶滅の危機に瀕しており、特に梨鼠ペストの被害からどう守るか科学者たちは頭を悩ませてきました。しかもこの地域ではクロアシイタチはほぼプレーリードッグだけを捕食するのですが、このプレーリードッグも梨鼠ペストにかかるため、余計に梨鼠ペストが猛威をふるっているようです。

これまではワクチンを袋に詰めて人間が歩いてばら撒いたり、プレーリードッグの洞穴にノミを駆除する薬を散布したりしてきたそうですが、なにせ土地が広大なのであまりにも効率が悪く根本的な解決には至らず。

そこでアメリカ魚類野生生物局が考えだしたのがドローンを使って、プレーリードッグが好きなピーナッツバター味の餌を散布するというもの。そしてなんと、この餌にワクチンを含めちゃおうとのことです。

なんでもこの餌、アメリカで人気のお菓子エムアンドエムズ(M&M's)に形状が似ているとか。GPSを使ったドローンが9メートルごとにこれを発射していく。しかも前方だけでなく右と左にも発射できるから同時に3つ発射できるそうです。

広大な土地を飛びながらパシューン...パシューン...とドローンがピーナッツバター味のワクチンを発射していく姿、好きです。それを洞穴から出てきたプレーリードッグが拾って食べるのも和みますねぇ。

まぁイタチに食べられちゃうわけですが...。

このニュースを報道したガーディアンは実際にエムアンドエムズをドローンが発射すると書いていたので「ドローンがエムアンドエムズ発射!」と方方で盛り上がったのですが、どうやらエムアンドエムズに似ているだけでそのものではないそうです。後にアメリカ魚類野生生物局が作ったペレットであると訂正しております。確かにエムアンドエムズだったら面白かったですよね。

ワクチンによってプレーリードッグは梨鼠ペストから救われ、プレーリードッグを食べるクロアシイタチも救われるわけですね。うーん、深いです。食物連鎖。

image: USFWS Mountain-Prairie via Flickr
source: The Guardian, the Verge, U.S. Fish and Wildlife Service

最終更新:8月5日(金)20時10分

ギズモード・ジャパン