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女性ドライバーも大活躍! FIA格式「ETRC欧州トラックレーシング選手権」とは?

オートスポーツweb 8月5日(金)12時10分配信

 FIAが公認する正式なチャンピオンシップとして、ヨーロッパで30年以上の歴史を誇る『FIA欧州トラックレーシング選手権』をご存知だろうか? 

 2006年から正式にFIA選手権に昇格、それ以前はFIA欧州カップとして開催されていた(原型は1985年にまでさかのぼる)。
 その実際のレースは圧巻の一言。重量5500キロ、リヤドライブのトラックには13リッター・ツインターボエンジンが搭載されており、そうしたモンスターマシンが、ヨーロッパ圏内を中心とした国際サーキットを舞台にしのぎを削る。

 有力マニュファクチャラーの筆頭は、ドイツのトラックメーカーである『MAN』で、F1チームのトランスポーターヘッドなどでも最大シェアを誇る。そのライバル勢には、こちらもドイツの『メルセデス・ベンツ』や、北米からはボンネットキャブが特徴的な『フレイトライナー』などが参戦。過去にはボルボ・トラックスやルノーなどもエントリーしていた。

 全9戦で競われるシーズンは、オーストリア・レッドブルリンク、イタリア・ミサノ、フランス・ノガロ、ドイツ・ニュルブルクリンク戦までを消化。8月末からはハンガリー・ハンガロリンク、チェコ・モスト、ベルギー・ゾルダー、スペイン・ハラマ、そしてフランスのル・マンへと続いていく。

 レースは1ラウンドにつき初日に2戦(レース距離は各45km)、2日目にも同じく2戦が行われる。現在はシリーズで3年連続チャンピオンに輝いた経験もあるドイツ人のヨッヘン・ハーンがドライブするMANと、東欧出身アダム・ラツコのフレイトライナーが1ポイント差で王座争いを展開している。さらに同シリーズに長く参戦する女性ドライバー、ステファニー"シュティフィ"ハルムも、選手権6位につける健闘を見せている。


 参戦可能な車体は量産型ツーアクスル(車軸がふたつ)タイプ。車体形状は物品運搬目的の量産型(最低総重量18トン)に対応していなければならず、ホモロゲーションが必要。ただし、レース時の最低重量は5500kgで、このうち3300kgはフロントアクスルが受け持たなければならない。最低重量規定を満たすために、各トラックにはバラストが搭載されている。最高速は安全性を理由に160km/hに制限されている。運転台の中にはロールケージが設置されており、また、運転台は前傾可能な場合であっても固定ピンによりシャシーに固定されている。ただしアクシデントの際には、通常サバイバルセルが分離する。金属の固まりは制止させるのが難しいため、こうしておくことでドライバーの安全性が高まることになる。

 エンジンはその製造メーカーの量産車で使っているものを使用しなければならないが、必ずしもレースするトラックと同モデルのエンジンである必要はなく、年間100基以上の生産実績が必要。動力はディーゼルのみで、ターボは2基まで使用できるが、シングルターボのリストリクターは65mm、ツインターボは46mmとなる。

 同シリーズは選手権に昇格以降、年々安定した人気を獲得しつつあり、世界209カ国で8000万人以上の視聴者を獲得。サーキットにはプロのトラッカーたちを中心に、その家族などでパドックはにぎわいを見せている。


[オートスポーツweb ]

最終更新:8月5日(金)12時10分

オートスポーツweb

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。