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金沢の工芸と仏アート融合 創造都市から芸術家招き共同制作

北國新聞社 8/5(金) 3:20配信

 金沢の工芸とフランスの先端アートを融合させる試みが始まる。金沢市は10日から、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の創造都市ネットワークに登録されているアンギャンレバン市からメディアアートの芸術家を招き、地元作家と共同制作に励んでもらう。市は異分野との連携を通じて、金沢の工芸に新たな息吹を加えるとともに、文化による都市間交流を深化させたい考えだ。

 金沢はクラフト&フォークアート(工芸)分野、アンギャンレバンはメディアアート分野で創造都市に登録されている。

 昨年5月に金沢で開かれた創造都市ネットワーク世界会議で、山野之義市長が異分野連携の促進を提唱し、交流に積極的なアンギャンレバンが派遣に応じた。創造都市からの芸術家受け入れは初めてとなる。

 物体への光や映像の投影による表現活動を行っているジョアニー・ルメルシェさん(34)と、ガラス造形家の市川篤さん(53)が制作に取り組む。ルメルシェさんは日本への関心が高く、アンギャンレバン側が推薦し、市川さんについては、ルメルシェさんが自身の表現手法に相性のいい作家として選定した。

 2人は市内の貸しスタジオを拠点に、金沢の文化や自然に関する取材などを進めて発想を磨き、制作に挑む。24日までに作品がまとまれば公開を予定する。完成に至らない場合は、帰国後も制作を続ける。

 市は来年度以降も海外の創造都市からの受け入れを継続する方針で、芸術家同士の交流拠点として、金沢の国際的な存在感を高めたいとする。市企画調整課の担当者は「金沢の工芸の新たな可能性を探りたい」と話している。

北國新聞社

最終更新:8/5(金) 3:20

北國新聞社