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障害者アート支援、金沢美大が初の合宿 滋賀で指導法学ぶ

北國新聞社 8/5(金) 3:20配信

 金沢美大は障害者の芸術活動を支援する人材を育成するため、滋賀県内で初の合宿を行う。学生と大学院生5人が9月29日から2泊3日の日程で、障害者に作品制作の場を提供する福祉施設を訪れ、指導や助言の仕方を学ぶ。障害者にアートの魅力を伝える人材を育てるとともに、工芸や油画専攻の学生の進路として福祉分野の可能性を探る。

 合宿は滋賀県甲賀市の「やまなみ工房」で行われ、工芸専攻の学生と大学院生3人、油画専攻の大学院生2人が参加する。金沢美大が東京芸大と連携し、文化庁の補助を受けて取り組む「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の一環として企画した。東京芸大の7人も加わる。

 金沢美大によると、やまなみ工房は障害者に絵画や陶芸などの制作活動の機会を提供し、独創的な作品を次々と生み出す施設として世界的に注目されているという。参加者は障害者と一緒に過ごし、どのようなスタイルで制作しているかを理解するほか、スタッフから障害の程度に応じた指導法を教わる。

 合宿以外では今年度中に、専門家の講演会やワークショップを開く計画で、「芸術家であり、かつ障害者の芸術活動を支援できる人材」(事務局)の育成を目指す。福祉分野にアートで関わる支援体制を整えることで、学生が社会に出た後も活躍できる環境を広げる考えだ。

 4日には合宿に臨む5人の任命式が行われ、油画専攻で修士1年の後藤美柚さんは「障害のある人たちに対し、美術を通じてどのような支援ができるかを考えたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:8/5(金) 3:20

北國新聞社

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