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英中銀「異例」の刺激策に続き、追加利下げの用意-カーニー総裁

Bloomberg 8月4日(木)20時27分配信

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は4日、約7年ぶりとなる政策金利引き下げをを含む「異例の」包括的刺激策を発表した。欧州連合(EU)離脱決定を受けて中銀は成長率見通しを大きく引き下げた。総裁は記者会見で、追加利下げの用意があると言明した。

中銀は政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の0.25%とした。金融政策委員会(MPC)議事録によれば、決定は全会一致だった。国債と社債の購入および銀行への貸し付けプログラムについては意見が分かれた。これらは合計で中銀のバランスシートを1700億ポンド(約22兆6000億円)膨張させる。

カーニー総裁は記者会見で、「景気見通しに顕著な変化があったことから、これらの措置を決めた」と説明。「指標はいずれも急激に悪化し、多くが金融危機以来の水準、一部では過去最低に落ち込んだ」と指摘した。

総裁はまた、包括的刺激策の全ての要素が強化可能だとし、必要ならば政策金利をゼロ付近まで引き下げることもできると述べた。刺激策には今後6カ月で600億ポンドの国債買い入れと、1年6カ月の間に最大100億ポンドの社債購入、1000億ポンド規模の銀行向け貸し付けプログラムが含まれる。

声明によれば、MPCメンバーの過半数は景気動向が予測通りであれば年内に「政策金利を事実上の下限まで引き下げる追加利下げを支持する」考えだが、カーニー総裁はこれはマイナス金利を意味するものではないと強調した。

「MPCは政策金利の事実上の下限がプラス圏内であることを極めて明確にしている。ゼロに近いが、プラスだ」と総裁は述べた。マイナス金利は他の国・地域で「ネガティブな結果」をもたらしていると指摘し、「私自身はマイナス金利に賛同しない」と述べた。

元MPCメンバーのアダム・ポーゼン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、中銀の決定を高く評価。「必要な利下げを実施し、多角的な政策を打ち出した」とした一方で、「若干、楽観的過ぎで、政策に大きな効果を期待しすぎているとは思う」と付け加えた。

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最終更新:8月5日(金)2時20分

Bloomberg