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米国株:ほぼ変わらず、雇用統計待ち-英金融政策は材料視されず

Bloomberg 8月5日(金)5時33分配信

4日の米株式相場はほぼ変わらず。イングランド銀行(英中央銀行)が景気刺激策を発表したが材料視されず、景気の強さと米金融当局の次の一手を占う上で5日発表の米雇用統計に注目が集まっている。

企業決算からはほとんど方向感が出なかった。容器メーカーのボールは利益が予想を上回り、株価は1987年以来の大幅高。見通しを上方修正したケロッグは1.7%上昇。一方、肥料メーカーのCFインダストリーズ・ホールディングスは決算がアナリスト予想に達しなかったことが嫌気され、7年ぶりの大幅安となった。メットライフは8.7%下落。利益が失望される内容となった。

S&P500種株価指数は前日比1ポイント未満上昇の2164.25で終了。前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。ダウ工業株30種平均は2.95ドル安の18352.05ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1%高。

プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンクの地域運用担当者、ジム・デービス氏は「あすの雇用統計は相場を動かす材料になる。下半期に業績が伸びるとの確信を強めるには経済成長が必要だ。株価収益率(PER)の拡大によって相場は上昇してきたが、PERは現在、伸びきっている」と述べた。

S&P500種は過去数週間、最高値圏で推移しており、予想PERは18.4倍と約10年ぶりの高水準近くにある。

英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けた景気の落ち込みを緩和するため、英中銀が2009年以来で初めて利下げに踏み切ったが、幅広く予想されていた。同中銀は国債と社債の購入および銀行への貸し付けプログラムを通じたバランスシートの膨張計画も発表した。これらの発表の後、米金融当局の利上げ実施時期に対する見通しが後ずれした。金利先物市場が示す利上げ確率が50%以上になるのは2017年9月以降となった。前日は同年6月だった。

前週に発表された経済成長率など最近の経済統計を受けて楽観的な見方が後退しているため、米経済のもっと明白な改善が望まれている。朝方発表された先週の週間新規失業保険申請件数は前週から増加した。5日発表の7月の雇用統計で非農業部門雇用者数は18万人増が予想されている。6月は28万7000人増だった。

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最終更新:8月5日(金)6時36分

Bloomberg