ここから本文です

ドル101円前半、米雇用統計を警戒-英EU離脱決定の影響見極め

Bloomberg 8月5日(金)10時9分配信

5日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=101円台前半で推移。米国の利上げ動向を見極める上で注目される雇用統計の発表を控え、警戒感から上下ともに限定的な値動きとなった。

午後3時34分現在のドル・円相場は101円06銭付近。午前の取引に101円37銭を付けた後は上値の重い展開となり、午後は一時101円03銭までドル安・円高方向に振れた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、「雇用統計の結果次第でドル・円は上下どちらにも1円以上動く警戒感があるため、様子見で動けない」と説明。7月は英欧州連合(EU)離脱決定後の雇用統計で、4-6月の米国内総生産(GDP)がさえない内容だっただけに、「下振れした場合はもう1回100円割れを試すくらいの雰囲気になってしまうかもしれない」と言う。

この日の米国時間には、7月の雇用統計が発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値によると、非農業部門雇用者数は前月比18万人増の見込み。前月は28万7000人増だった。平均時給は前月比0.2%増と、前月の0.1%増を上回る伸びが予想されている。

三菱モルガンの植野氏は、次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)前に7月も含めて2カ月分の雇用統計を確認できるとし、「弱めの内容で100円を割っても切り返してくるイメージ」と予想。一方、「強くてもドル高インパクトが限られる可能性もある」とみる。

英中銀が包括的緩和

イングランド銀行(英中央銀行)は4日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の0.25%とした。また、今後6カ月で600億ポンドの国債買い入れと、1年6カ月の間に最大100億ポンドの社債購入、1000億ポンド規模の銀行向け貸し付けプログラムを含む包括的刺激策を打ち出した。カーニー総裁は記者会見で、必要なら一段の利下げが可能とし、金融安定の目標を達成するため必要なあらゆる措置を取る用意があるとの姿勢を示した。

1/2ページ

最終更新:8月5日(金)15時40分

Bloomberg