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6月の小売売上高、業態で明暗 百貨店とスーパーは苦戦もコンビニは堅調

MONEYzine 8/6(土) 14:00配信

 日本百貨店協会が7月20日に発表した「6月の全国百貨店売上高概況」によると、6月の売上高は前年同月比3.5%減の4,699億円だった。マイナスになるのは4カ月連続。地区別では全18地区のうち九州を除いた17地区で前年同月比で減少した。

 全体のシェアで2.8%を占める訪日外国人の購買客数は14%増加したものの、購買行動や品目の変化から購買単価が下落。売上高は同20.4%減の約130億円にとどまり、3カ月連続で前年を下回った。また、中間層をはじめとした国内購買客の不調が継続しているほか、富裕層の消費マインドの低下から、美術や宝飾、貴金属の売り上げも減少した。

 スーパーの売上も苦戦している。日本チェーンストア協会が7月21日に発表した「6月の販売概況」によると、会員企業57社、9,416店の店舗調整後の総販売額は、前年同月比0.5%減の1兆545億円だった。中旬から農産品の価格が上昇したことから食料品は同0.1%増と堅調に推移したものの、季節商品を中心に後半から動きが鈍くなった衣料品が同3.6%減、日用雑貨品や医薬品、家電製品などを含む住関品が同1.4%減となり、全体でもマイナスになった。

 一方、日本フランチャイズチェーン協会が7月20日に発表した「6月のコンビニエンスストア売上高」によると、全店ベースの店舗売上高は前年同月比3.5%増の8,742億1,300万円、既存店ベースの店舗売上高は同0.8%増の7,975億2,700万円だった。前年を上回るのは全店ベースでは40カ月連続、既存店ベースでは2カ月ぶりだった。6月の店舗数は同2.4%増の5万4,157店。

 6月は活発に活動した梅雨前線の影響を受け、北日本や西日本など降水量が多かった地域で客数に影響を及ぼした。しかし、淹れたてコーヒーやカウンター商材、惣菜などの中食が引き続き好調に推移したほか、平均気温も高かったことから冷やし麺やアイスクリームなども好調で、売り上げの増加に貢献した。また、既存店ベースの来店客数は同0.7%減の13億3,400万人で4カ月連続のマイナスになったものの、全店ベースの来店客数は同2.1%増の14億4,254万7,000人で63カ月連続でプラス。客単価も全店ベースで同1.4%増の606円、既存店ベースで同1.4%増の598円でともに15カ月連続でプラスだった。

 百貨店やスーパーの売上が伸び悩む中、コンビニは売上を順調に伸ばしている。店舗数の増加も当面続くとみられており、コンビニの存在感はさらに高まりそうだ。

最終更新:8/6(土) 14:00

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