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すり抜けた女は羽田着 新千歳空港、1000人再検査で2万人影響

Aviation Wire 8月6日(土)18時44分配信

 新千歳空港で8月5日午後0時10分すぎ、若い女性客1人が国内線ターミナルの保安検査場で金属探知機を通過せず、羽田行きに搭乗して出発するトラブルがあった。この影響で機内や搭乗待合室など、制限エリア内にいた約1000人にのぼる全乗客がエリア外に出され、保安検査がやり直しとなり、欠航や大幅な遅延が発生した。

 空港関係者によると、女は保安検査場で搭乗券を読み取り機にかざした際、エラーが出たという。警備員が対応を協議するために離れた隙に、無断で通り抜けた。

 女はエア・ドゥ(ADO/HD)の札幌午後0時20分発羽田行きHD20便の航空券を購入していた。保安検査場の警備会社からは、同便の出発までにエア・ドゥへ連絡はなく、女は搭乗口の係員に「搭乗券をなくした」と話し、購入履歴や本人確認がとれたことで、同便に搭乗した。

 HD20便は午後0時28分に札幌を出発。羽田には定刻より3分早い午後1時57分に到着した。エア・ドゥによると、この段階でも警備会社から同社に連絡はなく、女は身柄を拘束されることなく降機したという。

 この影響で、全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)など、合わせて15便が欠航。30分以上の遅延便も含めると、約2万人に影響が生じた。新千歳空港では、保安検査態勢の見直しなどを進めている。

 警察では事件性はないとしている。このため、エア・ドゥでは今のところ、女の今後の利用を拒否する決定には至っていないという。同社では、女の氏名については個人情報として公表していない。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:8月6日(土)18時55分

Aviation Wire