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可愛くて強気!スイス代表18歳アマの五輪ストーリー

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 8月6日(土)12時56分配信

ようやく許可されたオリンピックゴルフコースの練習ラウンドに、1人で誰よりも早く飛び出していったのだから、その気持ちは推して知るべしだろう。女子のフィールドに3人いるアマチュア選手の1人、スイス代表のアルベイン・バレンズエラ(18)は、はち切れんばかりの若々しいエネルギーを発散していた。

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「もともとオリンピックはアマチュアの競技だったのを知っているから、アマチュアが参加するのは良いことだと思う」

米ニューヨークでメキシコ人の父とフランス人の母との間に生まれたバレンズエラは、幼少期をメキシコで過ごし、2003年にスイスへと移り住んだ。オリンピックが終わった9月には、奨学金を獲得して、米スタンフォード大への進学が決まっている

リオへの道は突然開けた。「まったく予期していなかった。オリンピックのことは3カ月前に初めて考えた」とバレンズエラは言う。

米国女子メジャーの今季初戦「ANAインスピレーション」で予選通過を果たしてローアマチュアに輝くと、「オリンピックの可能性があるぞ」と父に言われた。「まさかと思った」が、そのときから見えない歯車は次々に噛み合っていった。

推薦出場を果たした欧州女子ツアーの「ララ・メリアムカップ」で5位に入ると、その後に挑んだ「全米女子オープン」の予選会を突破。再び推薦出場した欧州女子ツアーの「チップスポーツゴルフマスターズ」で4位となり、全米女子オープン本戦ではまた予選を通過した。

全米女子オープン2日目は風が強く、本来の調子も出ずに苦しんだ。「でも、1mくらいのパットがあるたびに『この1打がオリンピックのために大事』と考えたの。大変だけど、楽しかった」。スイスの世界ランク最上位の378位(7月11日時点)、五輪ランク50位で見事に五輪の切符をつかみ取った。

開会式の2日前にブラジル入り。「世界中のトップアスリートに囲まれている波動が本当にたまらない」と、ここにあるすべてを満喫している。それでも、ちらりと闘争本能を見せたのは今大会での目標を聞いたときだ。

「ここにいる人たちはみんな良いゴルフをするし、みんな一番上を目指している。でも、自分は競技者としてここに来ているし、何が起こるかは誰にも分からないでしょ。言えることは、私はここにただ見物するために来ているんじゃないってことね」。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)

最終更新:8月6日(土)12時56分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)