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【サッカー】完敗日本 遠藤主将が“戦犯”直接指導に乗り出す

東スポWeb 8月6日(土)16時45分配信

【ブラジル・マナウス5日(日本時間6日)発】ここから反撃できるのか。リオデジャネイロ五輪のサッカー男子1次リーグB組の日本は初戦(4日=同5日)でナイジェリアに4―5と完敗を喫した。試合開始約6時間30分前に到着したばかりの相手にDFラインが崩壊。屈辱的なゴールラッシュを許す大失態を見せた。決勝トーナメント進出に早々と黄色信号が点灯する中、手倉森ジャパン主将のMF遠藤航(23=浦和)は巻き返しへ戦犯たちを厳しく“糾弾”する構えだ。

「耐えて勝つ」をテーマに掲げた日本に誤算が生じた。ナイジェリアが開催地に到着したのは試合直前。万全の状態ではないチームを相手に守備が崩壊し、まさかの5失点。しかも、4得点を許したMFオグヘネカロ・エテボ(20)はポルトガル2部のフェイレンセ(今季1部昇格)の所属で、出場機会にも恵まれていない。そんな無名選手にやられたのだから、まさに「屈辱」だ。

 手倉森誠監督(48)は「相手が遅れてきたことで、ともすればコンディションで日本にアドバンテージがあるという周囲の風潮が、こうした結果をもたらしたのかもしれない。終わってみれば、罠を仕掛けられたのかなという気もする」と振り返った。結果的には、ドタバタ劇を展開したナイジェリアの“陽動作戦”にまんまとハマってしまったというわけだ。

 しかし、後悔している時間はない。2戦目のコロンビア戦(7日=日本時間8日)に勝たなければ、決勝トーナメント進出はほぼ絶望となる。早くも崖っ縁に立たされた指揮官は「与えた失点が多すぎた。そこは是正しないといけない。次はやられないように、短期間での成長というものをやってみせたい」。残された時間は少ないが、守備が機能しなかった原因を分析して修正を図るという。

 危機感を持つのはイレブンも同じ。なかでも遠藤は「2つ勝てば上にいける。キャプテンとして諦めずにやっていきたい。声をかけなければいけない選手には一人ひとり声をかけていく」と険しい表情で語った。ナイジェリア戦で大量失点を喫して“戦犯”となったGK櫛引政敏(23=鹿島)をはじめ、ミスを連発したDF選手と個人面談し、厳しく“指導”をする方針だ。

 選手個々へのゲキはもちろんのこと、これにはチーム内の分裂を防ぐ意味もある。4得点を奪った攻撃陣の要でオーバーエージ(OA)のFW興梠慎三(30=浦和)は「球際で全く勝ててない。体をぶつける激しさも必要じゃないかと思う。何人かの選手はそれを恐れていた」と守備陣への“不満”を吐露。このままでは攻守の選手間に溝が生じる可能性があり、一体感も失われかねない。そんな危機をすばやく察知し、主将が自ら解決に動いた格好だ。

 幸いにもB組のもう1試合、スウェーデンとコロンビアが引き分けたため、日本が生き残る可能性は残っている。とはいえ、初戦のふがいない内容でメダル取りへの期待が急速にしぼんだのは事実。手倉森ジャパンはキャプテンを中心に逆境をはね返すことができるのか。

最終更新:8月6日(土)16時45分

東スポWeb