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柔道・女子48キロ近藤亜美が銅 日本メダル1号も喜びより「申し訳ない」

デイリースポーツ 8月7日(日)4時48分配信

 「リオ五輪・柔道女子48キロ級・3位決定戦」(6日、カリオカアリーナ)

 21歳の近藤亜美(三井住友海上)が、ムンフバト(モンゴル)を下し、銅メダルを獲得。日本勢メダル第1号となった。

 試合終了直前に近藤が技をしかけ、こらえられたかに思われたが、しばらく時間がたってから近藤に有効が入り、残り時間がなくなった状態で近藤の銅メダルが決まった。

 涙ながらに取材に応じた近藤は「実力のなさがはっきり出た形になって…。これを次のオリンピックに必ず生かしたいと思います。しっかり受け止めて、次は東京でみんなの前でしっかりやり直したいです」と、金メダルをとれなかった悔しさをにじませた。

 準決勝でパレト(アルゼンチン)に敗れた後には「もう(試合をするのは)無理だと思った」と打ちひしがれたが、パレトの監督から「メダルがあるのと、ないのとでは全然違う」と励まされ、奮起した。

 応援してくれた人々に対して、「すいませんでした。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と喜びよりも謝罪の言葉が目立った。

 14年に19歳で世界女王に輝いた近藤は、その後は苦しんだ。研究されるようになると、一気に勝てなくなった。

 五輪代表争いの大一番だった15年世界選手権ではライバルの浅見の銀メダルに及ばぬ、銅メダル。そこで火がついた。「自分はあんまり強くないと気付いた。前はそんなことやらなくても勝てると思っていたことを、そういうのを抜かしてきたからツケがきたと思って、やり始めた」。それまで1週間で落としていた減量も一か月掛けて落とすようになり、筋肉がついて半そでやかわいい服が着れなくなると敬遠していたウエイトトレーニングにも取り組んだ。「Tシャツもサイズが上がった。すごいショック。Sだったんですけど、最近はMも危うい」と、“乙女心”と戦いながら、己を磨いた。

 激しい代表選考を勝ち抜いて、たどり着いたリオの地。大きな責任を感じながら畳に立った。「五輪に日本の選手が出れば勝つという階級。金メダルは当然というイメージ。だからこの階級にこだわってやってきた」。かつて日本の看板階級だった48キロ級。金看板を取り戻すための戦いに挑んだ今回、柔道男女通じて最年少の21歳。初めての五輪の舞台でこの思いを実現することはできなかったが、4年後の東京で晴らすつもりだ。

最終更新:8月7日(日)6時16分

デイリースポーツ