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中国で日本式「カレーライス」は広まるか。ハウス食品が生産能力倍増へ

ニュースイッチ 8月6日(土)9時5分配信

スーパーでの試食会を繰り返し消費者に浸透。今後は品揃えも増やす

 ハウス食品グループ本社は、中国でカレー事業を拡大する。中国のカレー事業は20年近い歴史があり、スーパー店頭の試食会を通じて消費者の間に着実に浸透している。2016年度は回数ベースで15年度とほぼ同数の延べ3万回の開催を目指す。また、カレーイベントも年間4回、開催する。中国のカレー事業売上高は、16年度に前年度比45%増の58億円と大幅に引き上げる。

 ハウス食品グループ本社は18年度に中国で、上海と大連に次ぐ3番目の工場を浙江省に稼働予定。合計生産能力は2倍に増える見込みで、供給力アップを背景に成長を図る。中国カレー事業は1997年の上海カレーレストラン開業と、01年のレトルトカレー発売、05年の工場建設やルウ発売などが契機。

 中国市場では従来、カレーはスープの調味料程度で、カレーライスの習慣がなかった。ハウス食品は試食会を中心に、日本式カレーのPR活動を続けてきた。こうした活動をテコにカレールーは主要都市の大手スーパーにほぼ浸透し、商品の知名度も高まっているという。

 今後も試食会などPR活動を継続し、着実に商品の浸透を図るとともに、品揃えも強化する考え。同国向けのカレールーは現在、日本で展開している「バーモントカレー」に相当する甘口、中辛、辛口の3タイプに続き、「ジャワカレー」に相当するコク系の商品も発売した。引き続き消費者の味の好みなどを分析し、品揃えを増やす。

 また、カレーイベントは上海市、武漢市、瀋陽市で開催済みで、秋に北京市で開く。料理教室や試食のほかスタンプラリー、ゲームなどを企画しており、家族連れなどの集客につなげる。
日刊工業新聞2016年8月5日

最終更新:8月6日(土)9時5分

ニュースイッチ