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荏原、ゴミ焼却プラントの遠隔監視に参入

日刊工業新聞電子版 8月6日(土)19時53分配信

藤沢事業所に拠点新設

 荏原はゴミ焼却プラントの遠隔監視サービスに参入する。藤沢事業所(神奈川県藤沢市)内に遠隔監視拠点を新設。すでに2カ所のプラントでサービスを始めた。監視拠点は東京都大田区の本社内にも設置する計画で、藤沢事業所と本社の2拠点体制で運用する。プラントの運転管理業務は運営主体である地方自治体の財政緊縮が加速、民間事業者への委託が進む。遠隔監視による常時監視でプラントの安定稼働を実現し、管理業務の付加価値を高める。

 ゴミ焼却プラントの遠隔監視サービスは、日立造船やJFEエンジニアリング(東京都千代田区)の2強をはじめ、競合の参入が相次いでいる。荏原も拠点新設により体制を整え、本格提供する。

 まずは10―30年の運転管理やメンテナンスなどを一括で請け負う長期包括契約のプラント約20カ所に提案。その後、DBO(設計・建設・運営)契約の約80カ所に広げる。

 ゴミ焼却プラント事業の実務を担う荏原環境プラント(東京都大田区)が、荏原の藤沢事業所に監視拠点と研修センターを整備。監視拠点は新設し、研修センターは既存の建物を改修。2棟の敷地面積は約1200平方メートル。

 遠隔監視サービスはは荏原が建設を手がけたプラントを中心に提案する。監視拠点とプラントをVPN(仮想私設網)で接続。燃焼・発電状態、振動などを映像やセンサーで把握する。収集したデータを解析し、プラントの安定稼働や省エネルギー化に向けた最適運転を支援する。

 研修センターでは運転管理業務を担当する約2000人を対象に技能研修を実施。ポンプや送風機、搬送機などプラント機器の動作原理や実機による分解整備を学ぶ。転倒や回転体への巻き込まれなどを疑似体験できる設備も導入し、安全意識の向上を促す。

最終更新:8月6日(土)19時53分

日刊工業新聞電子版