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<イラク写真報告>ヤズディ教徒襲撃から2年(2)ISの殺戮から逃れ、山で命絶えた住民も(写真8枚)

アジアプレス・ネットワーク 8月6日(土)6時30分配信

◆ 山へ逃れるも食料なく

イラク北西部でのヤズディ教徒襲撃から2年。シンジャル一帯に侵攻した武装組織イスラム国(IS)はイスラムへの改宗を迫り、見せしめで住民を殺戮した。襲撃から逃れようと、住民たちは脱出をはかった。幹線道をふさがれ、逃げ場を失った者は近郊のシンジャル山へ逃げ込んだ。包囲され、食料や水を絶たれて、飢えや脱水症状で命を落とす者が相次いだ。アメリカは、機器にさらされたヤズディ教徒保護などを理由に限定空爆に踏み切り、イラク軍事介入のきっかともなった。2年前の8月、住民に何が起きたのか。(玉本英子)

【関連写真を見る】イスラム国に町を奪われたヤズディ教徒(写真10枚)

【←写真】ISに制圧された町では、男と女に分けられ、男はイスラムへの改宗を迫られた。見せしめで処刑も行なわれた。バスで別の町に移送された住民もいる。一方、女性や子どもは戦利品や奴隷としてIS支配地域へ連れて行かれた。(IS映像)

【←写真】「イスラムに改宗した元ヤズディ教徒」とし、礼拝の様子を伝えるIS映像。一部の部族は住民を守るために改宗を受け入れた。ISは宣伝映像で改宗した住民に手厚く接していることを強調。銃を突きつけて改宗させたことには触れていない。(IS映像)

【←写真】シンジャル山に逃げ込んだ住民は5万におよぶ。山は岩山で、川も木も少ない。真夏の50度を超える気温のなか、孤立した人びとは飢餓と脱水症状に直面する。写真の老人は、衰弱して力なく横たわっている。(2014年8月、住民が携帯電話で撮影)

【←写真】山で孤立した住民のために、イラク政府軍が上空から輸送機で食料などの救援物資を投下。だが、住民すべてに行き渡ったわけではなかった。その後、アメリカなどが物資投下に加わった。写真は物資を投下するイラク軍輸送機。(イラク国防省映像)

【←写真】シンジャル山に逃れた住民。1か月後にクルド組織・人民防衛隊(YPG)の部隊が突破口を開いて住民を救出した。だが、一部の住民は山に残った。写真はYPGに同行し、包囲が続くシンジャル山を取材したときのもの。(2014年9月撮影・玉本英子)

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最終更新:8月6日(土)6時30分

アジアプレス・ネットワーク