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宗教超えて前橋空襲の犠牲者慰霊 12カ所で一斉祈祷

上毛新聞 8月6日(土)6時0分配信

 535人が犠牲になった1945年の前橋空襲から71年となった5日、前橋市の中心街にある神社や寺院、教会計12カ所が一斉に祈りをささげた。犠牲者を慰霊し、平和な暮らしが続くことを祈った。宗教を超えた追悼行事が行われるのは初めて。

◎午前10時半 鎮魂の鐘や太鼓 鳴り響く

 一斉祈祷(きとう)に参加したのは、市歴史文化遺産活用委員会の「街なか神社・寺院・教会プロジェクトチーム」に参画する宗教施設。約190人の市民が参列した。

 前橋東照宮(同市大手町)の慰霊祭では犠牲者の遺族が玉串を供えた。空襲で全焼し信徒が亡くなった前橋聖マッテア教会(同)は、聖書を読んで平和を祈った。各施設がそれぞれの方法で祈りをささげ、午前10時半に鐘や太鼓を一斉に鳴らした。

 多数の死者を出した比刀根橋に近い、大蓮寺(同市千代田町)で焼香していた、須関正一さん(91)=同市日吉町=は「8月5日は市民が忘れてはいけない日。戦争という『愚』を二度とおかさないよう、このような行事を残してほしい」と話した。

 この日は市内各所で慰霊行事が行われた。住吉町二丁目自治会主催の慰霊祭では児童5人が「助け合って平和と命の尊さを語り継ぎます」と誓った。熊野神社(同市千代田町)でも平和祈願祭が行われた。

最終更新:8月6日(土)6時0分

上毛新聞