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傍聴席でまなざし真剣 小中学生、模擬裁判を体験 佐賀

佐賀新聞 8月6日(土)12時0分配信

被告人に質問、量刑審議も 佐賀地裁

 架空の事件を題材にして刑事裁判の仕組みや法的な考え方を学ぶ「サマースクール」が4日、佐賀市の佐賀地方裁判所であった。県内から公募で選ばれた小中学生83人が模擬裁判を傍聴。意見交換や被告人への質問などで量刑を審議し、裁判の難しさを体験した。

 中学生43人が傍聴した模擬裁判では、夫を暴走族に殺された妻が犯人を「あだ討ち」で毒殺したという想定。本物の裁判官や弁護士が尋問などで量刑を争う過程を見守った。被告人に対し、生徒からは「精神的なケアが必要では」「相手遺族の気持ちは考えなかったのか」などの質問が出た。

 その後、5つのグループに分かれ量刑を審議し発表した。執行猶予を求める班からは「罪を犯したことに変わりないが、十分に反省している。その後の監督者もいる」といった意見が出たものの、実刑を求める班は「殺したことは罪深い。強い意志や計画性があった」と述べ、班ごとに意見が分かれた。

 香楠中2年の山下葵さん(14)は「班でははじめ、執行猶予の意見が強かったが、審議を重ねるうちに再犯のおそれがあるので実刑を選んだ。普段考える機会がないので良い体験ができた」と話していた。

 小学生は「かちかち山」を題材にした模擬裁判を傍聴した。

最終更新:8月6日(土)12時0分

佐賀新聞