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なおも障害者への憎悪語る 被害者に謝罪なく 相模原殺傷容疑者

カナロコ by 神奈川新聞 8月6日(土)7時3分配信

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺され26人が重軽傷を負った事件で、殺人容疑などで送検された元施設職員の男(26)は、取り調べで依然として障害者への憎悪を口にしている。時に冗舌に語る言葉は「共感できないが、彼の中では一応筋が通っている」(県警幹部)といい、独善的な思考から抜け出していない様子がうかがえる。

 7月27日午前7時半。報道陣に囲まれ津久井署から送検されるワゴン車内で、容疑者は薄ら笑いを浮かべていた。戦後最悪とされる事件を起こした翌朝とは思えない笑み。しかし、別の日には神妙な面持ちで頭を下げるなど、不可解な行動をしている。

 二つのシーンを見比べた別の県警幹部は「明らかに演技をしている」。同容疑者は2月、衆院議長に宛てた手紙に「逮捕後の監禁は最長2年まで」「心神喪失による無罪」などと書いており、この幹部は筋書き通りの振る舞いとみる。

 同容疑者が逮捕直後に「突然のお別れをさせるようになってしまって遺族の方には心から謝罪したい」と語ったのも、「(重複障害者を)保護者の同意を得て安楽死」とした「計画」との差異をわびたにすぎないとの見方もある。

 ある県警幹部は、同容疑者の取り調べの様子について、「積極的に応じるかどうかはその日によって違う」とした上で、「話の内容は支離滅裂ではない。彼の立場になって聞くと、こういうような構造になっているんだと分かる」と説明する。

 被害者に対する謝罪の言葉は、いまだに口にしていないという。

最終更新:8月6日(土)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞