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町家修復、動画で継承 11月開館の情報館、職人大学校の教材に

北國新聞社 8/6(土) 3:15配信

 市は金澤町家の保全修復技術を後世に継承するため、町家を改修して11月に開館する「金澤町家情報館」の工事過程を動画に記録し、公開する。基礎から骨組み、内外装、造園などの全容を収め、金沢職人大学校の研修生らの教材として活用する。短縮版を情報館のホームページや館内でも披露し、町家所有者らの保全意識の啓発、建築ファンへのアピールにもつなげる。

 情報館は、藩政末期に建てられたとされる市指定保存建造物「旧川縁(かわべり)米穀店」(茨木町)を大幅に改修して整備している。大規模な町家修復工事は珍しい点や、腐食した柱に新しい木材を接ぐ「金輪(かなわ)接ぎ」など匠の技も多く利用されている点から、動画の資料的価値は高いという。

 昨年7月末の着工から記録を始め、梁(はり)の入れ替えや礎石の設置、壁の左官工事、床板張り、瓦ぶき、庭造りなど、伝統家屋の建築に関わる多彩な作業を収めている。職人大学校の研修生にとっては、文書や写真だけでは伝わりにくい技術を実際の動きで理解できる利点がある。

 情報館のホームページには、工程ごとに編集された動画が掲載され、館内では電子看板で流される。

 情報館は町家の活用や定住を支援するための情報発信拠点で、改修に関する相談をワンストップで受け付ける。市は町家の持ち主に映像を示し、修復の流れを具体的にイメージしてもらう。

 市歴史都市推進課の担当者は「動画を通じて、町家の保全活用を訴えたい」と話している。

北國新聞社

最終更新:8/6(土) 3:15

北國新聞社