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内村困惑…リオで“ポケモン狂騒曲”

東スポWeb 8月7日(日)6時27分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ5日(日本時間6日)発=】南米初開催の第31回リオデジャネイロ五輪が開幕した。今大会は21日の閉会式までの17日間、全28競技306種目で争われる。そんな中、競技に劣らず現地で話題をかっさらっているのがスマホ向けゲーム「ポケモンGO」だ。本紙の調査では、各競技会場がポケモンのポイント拠点になっていることが判明。内村航平(27=コナミスポーツ)が演技を行う体操競技の会場はなんと「ポケモンジム」に設定されている。五輪期間中でも過熱する一方の“ポケモン狂騒曲”を追った――。

 政治腐敗や悪化する治安など、何かとネガティブな話題が多い今回のリオ五輪だが、競技が始まれば、選手たちの熱い戦いに注目が集まるに違いない。

 競技初日となる6日は柔道の男子60キロ級高藤直寿(23=パーク24)、女子48キロ級近藤亜美(21=三井住友海上)、競泳の400メートル個人メドレーの萩野公介(21=東洋大)、瀬戸大也(22=JSS毛呂山)ら日本の有力選手がいきなり登場。いずれも同日に予選・決勝が行われ、金メダル第1号が誕生する可能性は極めて高い。

 さらに、こちらも目が離せないのが体操男子団体の予選。エース内村率いる体操ニッポンはここを1~2位で通過し、有利な条件での決勝進出を狙っている。

 そんななか、悲願の団体金メダルをより確実にするため、体操男子の水鳥寿思監督(36)は報道陣に対して「五輪中は選手にポケモンGOの質問は禁止でお願いします」と超異例の通達を出した。

 ポケモン騒動の渦中にある内村の集中を妨げる可能性のある話題を遠ざけようというわけだ。

 とはいえ、ブラジルでも3日から「ポケモンGO」の配信がスタート。選手やボランティアスタッフも暇を見つけてはスマホを取り出し、モンスター探しに熱中しており、ポケモンから完全に離れるのは難しい状況だ。

 各競技会場は「ポケストップ」や「ポケモンジム」に設定されており、なんと体操会場の「リオ五輪アリーナ」は「ポケモンジム」となっている。ジムで行われるのは各プレーヤーによるチーム戦。体操団体と同時に“ポケモン団体”の会場にも選ばれてしまった。

 内村は「ポケモンGO」に熱中するあまり、スマホの設定を誤り通信料50万円を請求されて話題になったばかり。当然ながら本番の会場がポケモンジムに設定されていることを知っているはずで、「偶然の一致」にさらに闘志を燃やしていることだろう。

 日本での報道を知った海外メディアも内村の騒動には関心を示している。異例の通達が日本のメディア以外にも通じるかは不透明。体操男子はまだまだポケモンに振り回されそうな雲行きだ。

 内村は本紙の事前取材に対し「みんなやるだけのことはやってきました。あとは本番にしっかりと合わせられるかだと思います」と勝利の条件を語っている。

 合わせられなかったのが、前回2012年のロンドン五輪だった。内村を含め、各選手がミスを連発し、終わってみれば、体操王国「中国」に4点差の銀メダル。キングは「魔物がいた」と悔しさを隠さなかった。

 あれから4年、様々な経験を乗り越えて迎えた今大会。もはや魔物なんていない…そう思った矢先、リオには文字通りの“魔物”ポケットモンスターがいた。

最終更新:8月7日(日)6時33分

東スポWeb