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千代の富士 通夜で2000人が弔問 松山千春「もう一度立ち上がってくれ…」

デイリースポーツ 8月7日(日)6時3分配信

 大相撲の元横綱千代の富士で、7月31日に膵臓(すいぞう)がんのため61歳で死去した先代九重親方(本名・秋元貢)通夜が6日、東京都墨田区の九重部屋で営まれ、約2000人が弔問に訪れた。親交があった歌手の松山千春、元プロレスラーで参議院議員のアントニオ猪木氏、ボクシング元世界王者の具志堅用高氏らも参列し、61歳という若さで亡くなった大横綱の早すぎる死を惜しんだ。

 眼鏡の奥の目が赤く腫れ上がり、表情はどこか怒っているようにも見えた。同じ北海道出身で誰よりも親交が厚かった松山は、焼香を終えると思いを残らず吐き出した。

 「あんなに屈強な男がこんなに早く逝くなんて…。若い、早い。ご冥福は祈らない。オレは許さん。貢、もう一度立ち上がってくれ、あの棺の中からと言った」

 歴代3位の優勝31回を誇り、角界初の国民栄誉賞を受賞した大横綱を送る通夜は、まだ蒸し暑さが残る夕刻から、故人の魂が宿る九重部屋でしめやかに営まれた。弔問に訪れたのはおよそ2000人。故人、松山と同じ1955(昭和30)年生まれのひとりで「昭和30年会」のメンバーでもある具志堅氏も旧友の急逝を悼んだ。

 「ちょっと早すぎやね。一緒にオレの故郷の石垣島に行ったり、向こうの故郷の北海道に行ったりもした。ゴルフはよくやりましたね。お互い勝負師だから負けず嫌いでね。同い年なのにこんなに早く…。寂しいね」

 部屋継承が決まったばかりの新九重親方(元大関千代大海)は、大黒柱を失った部屋のかじ取りを任される。「表向きは師匠でも本当は父親のような存在でした。教わったことをかみしめながら、思いを継いで守っていこうという気持ち。天から見守ってくださいと話しました」。深い悲しみの中で固い決意を口にした。

最終更新:8月7日(日)7時48分

デイリースポーツ