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原発事故で避難生活の子たち招いてサマーキャンプ

両丹日日新聞 8月7日(日)8時0分配信

離ればなれに暮らす5年生12人

 東日本大震災による福島第一原発事故の影響を受け、避難生活を余儀なくされている福島県双葉郡内に住んでいた小学5年生12人が、京都府福知山市三和町を訪れ、サマーキャンプをしている。川遊びを通じて自然を満喫し、地元の人たちから届けられた農産物などを味わい、人の温かみを感じ取っている。8日まで滞在する。

 12人は、被災時は双葉郡内の保育園や幼稚園に通っていたが、今は帰宅困難区域になっているため、周辺地域や関東圏で、離れ離れになって生活している。

 キャンプは、心身ともリラックスし、夏休みの楽しい思い出をつくってほしいと、住民団体の「『みわのわ』こどもサマーキャンプ実行委員会」(清水良子代表)が主催し、今回で4回目になる。市、両丹日日新聞社など後援。

神社で早期復興を祈願

 子どもたちは4日夕方、三和町に到着。芦渕集落センターに泊まり、4泊5日の日程で集団生活を始めた。2日目の5日は、みわダッシュ村でレクリエーションを楽しみ、昼食で手作りのカレーライスを食べたあと、大原神社を参拝。みんなで「一日も早く元通りの生活ができるように」と祈ったあと、神社前の川合川で、三和町や京丹波町の子どもたちと一緒に川遊びを楽しんだ。魚取りの網で水中のゴリ、フナを捕らえたり、手作りした竹製の水鉄砲で遊んだりし、歓声を上げた。

 6日は宮津市の天橋立に出かけて海水浴。7日は芦渕の廣雲寺で座禅をしたり、町内探検をしたり、野菜の収穫体験もする。8日朝帰途につく予定。

たくさんの人から応援の物資

 キャンプに向けて、実行委では地域の人らに、生活用品、食料品などの提供とボランティアでの参加を呼びかけた。多くの物資が寄せられ、ボランティアは約100人が集まった。

 資金の無い中でキャンプを継続しており、清水代表は「朝収穫したばかりの野菜を届けてくださる方も多く、とても感謝しています」と喜び、「福島から来ている子どもに、地元の人たちの協力について伝えたい。将来、困っている人を助けることができる子に育ってほしい」と話す。

 福島県いわき市の門馬果那さん=被災当時は大熊町=と佐藤穂佳さん=同浪江町=、神奈川県藤沢市の泉田みりなさん=同双葉町=の3人は被災当時、相次ぐ余震が恐ろしく、何度も泣いたことを覚えている。「三和町では何も心配せずに思いっ切り遊べて楽しいです。キャンプを通じて友だちも増えました。将来、また来たい」と笑顔を見せていた。

両丹日日新聞社

最終更新:8月7日(日)8時0分

両丹日日新聞