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自転車のパンク、7割は防げる? もっと注目したい「空気入れ」の重要性

乗りものニュース 8/7(日) 14:00配信

「空気入れ」はパンクの最大予防策

 自転車に乗る人の多くが経験しているだろう、タイヤのパンクトラブル。通勤、通学時など急いでいるときは特に精神的ダメージを受けますし、車道走行中に起こると、大事故すら誘因しかねない非常に危険なものです。

 しかしながらこのパンク、日々の簡単なメンテナンスでその多くを防ぐことができます。一般的な自転車は、タイヤ内部にチューブが入った「クリンチャー式タイヤ」が主流ですが、これに関しブリヂストンサイクルのデータによると、パンクの実に7割は「空気圧の低下」が原因とのこと。つまり空気入れをこまめに行い、空気圧を常に適切な状態にしておくだけで、パンクの7割は防ぐことができるのです。

「空気圧の低下によるパンク」とはどのようなものかというと、まず段差などを乗り越えた際に起こりやすい「リム打ちパンク」があります。空気圧が低いタイヤは変形しやすく、その状態で段差を乗り越えると、段差の角の部分とリム(ホイール外縁の円環)のあいだでタイヤが潰され、内部のチューブが破れてしまうというものです。

 タイヤとチューブは一体ではないため、空気圧が低いとタイヤ内部でチューブが動き、両者が少しずつ擦り切れてパンクに至るケースも考えられます。

 また、空気圧が低下すればタイヤの接地部分が広がり、接地面積が大きくなればそのぶん、ガラス破片などの異物も拾いやすくなります。いずれにせよ、タイヤの空気圧が低下することでタイヤが変形し、これがパンクの直接的な原因になりやすいといえるでしょう。

 では、パンクを防ぐために、いったいどれくらいの頻度で「空気入れ」を行うべきなのでしょうか。

数日に1回の場合も クルマよりはるかに抜けやすい自転車タイヤの空気

「空気入れの適切な頻度」とひと口にいっても、自転車のタイヤは種類が豊富で、適正な空気圧もタイヤごとに異なっています。大雑把にいえば、いわゆる「ママチャリ」のようなシティサイクル用タイヤは低く、スポーツサイクル用タイヤは高いというのが一般的です。そして、空気圧が高ければ高いほど空気は抜けやすく、頻繁な空気入れが要求されます。

 タイヤの適正空気圧は、JIS規格に則した製品であれば必ずタイヤ側面に表示されることになっています。ただ、メーカーや製品によって「適正空気圧」が書かれていたり「空気圧の最大値、最小値」が書かれていたり、単位が統一されていなかったりと、表記方法はさまざま。確認には少し注意が必要になります。加えて、乗り手や荷物などの総重量にも注意せねばなりません。おおむね、総重量が大きければ適正値より少し高めに、小さければ少し低めに設定するのが好ましいとされています。

 実際の頻度については、あくまで一般的な例にすぎませんが、たとえば適正空気圧が3.0kgf/cm2(=2.9bar=290kpa=43PSI)程度の表示であれば週1回から月1回程度、4.5kgf/cm2(=4.4bar=440kpa=64PSI)なら数日に1回から2週に1回、6.0kgf(=5.8bar=590kpa=86PSI)以上であれば、乗るたびに入れるか数日に1回程度が目安になることが多いようです。

 クルマなどに比べてタイヤの空気圧を調整する頻度が高いと思うかもしれませんが、自転車のタイヤは内包できる空気の容量がクルマのそれに比べ著しく少なく、また適正空気圧がクルマよりも高いため空気が抜けやすく、少しの量が抜けるだけで大きく影響が現れるという理由からです。

※「kgf/cm2」「bar」「kpa」「PSI」はそれぞれ、「重量キログラム毎平方センチメートル」「バール」「キロパスカル」「ピーエスアイ(プサイ、重量ポンド毎平方インチ)」と読む。「kgf/cm2」と「PSI」は圧力、応力の単位で、「bar」「kpa」は圧力の単位。

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最終更新:8/7(日) 16:51

乗りものニュース