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元日本代表監督・宇津木さん激励 障害者ソフトボールチームが初試合

埼玉新聞 8月7日(日)10時30分配信

 埼玉県東松山市下唐子の駒形公園ソフトボール場で6日、「第1回宇津木妙子杯ソフトボール交流大会」が開催され、同市の日本初の知的障害者女子ソフトボールチーム「武蔵野プリティープリンセス」が中学・高校生、社会人の計18チームが参加する大会に初出場した。会場には元日本女子代表監督の宇津木妙子・日本ソフトボール協会副会長(63)=川島町出身=が訪れ、選手を激励した。

 主催は「武蔵野プリティープリンセス」を支援する同サポーターズクラブ。同チームは昨年9月に結成。選手は県内の特別支援学校の生徒ら14~22歳の12人。多くのボランティアコーチと共に毎週土曜日、さいたま市で練習。大会は世代間の交流と障害者への理解を高めるのが目的だ。

 切っ掛けは同チームの代表も務める工藤陽介監督(39)。オーストラリア体育大学でソフトボールと障害者スポーツのコーチングを学び、留学中に開催された2000年のシドニー五輪で銀メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表の通訳を務めた。今回、当時監督だった宇津木さんの協力で大会を開催した。

 この日は中高生が3試合、社会人チームは2試合行った。武蔵野プリティープリンセスは、ときがわ町立玉川中学校と川越市立初雁中学校の2チームと対戦した。それぞれ1対17、6対10で敗れたが、初の公式戦で全力を尽くした選手たちの表情は明るかった。

 主将で遊撃手の大塚彩さん(17)は「緊張して主将として仕事ができなくてくやしかった。宇津木監督にアドバイスをいただき、うれしかった」。投手の山崎彩由里さん(16)は「緊張してボールが多くなってしまった。皆と一緒にプレーできるのが楽しい」。捕手の田中花梨さん(17)は「思うようなプレーができなかったが次に頑張りたい」と話した。いずれも「(将来、パラリンピックの競技種目になったら)日本代表として出場したい」と夢を膨らませている。

 工藤監督は「中学生と試合をして、お互いに良い刺激になった。試合をできる喜びを感じてもらい、意義のある大会となった」と話した。

 試合後、宇津木さんは「(20年の)東京五輪でソフトが復活する。これまで大変だったが夢がかなった。皆も目標を、夢を持って諦めないで頑張ってほしい」と選手に語り掛けた。大会ついて「(ソフトを通して)自立心を養ってもらい、こういう形で(障害者のチームが)広まってくれれば」と話していた。

最終更新:8月7日(日)10時30分

埼玉新聞