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「離於島は我が島」を独島のように広めたい

ハンギョレ新聞 8月7日(日)7時39分配信

2016離於島海洋アカデミー

20代~70代まで多様な層の参加者
海洋文化主権の重要性を学ぶ時間
5年間で受講生の「文化コンテンツ」生まれる
10月「文化フェスティバル」開催
海洋領土の価値を広く知らせたい

 先月19日、済州島の湿った空気をたっぷり含んだ30度を超える蒸し暑さにも負けず、済州市牛島(ウド)面の灯台公園の前には70人を超える人が集まり、説明に耳を傾けた。韓国に灯台が導入されたきっかけから海洋文化に関する話を淀みなく説明する人物は、済州大のチュ・ガンヒョン客員教授だ。この日午前8時に済州市東部の城山浦(ソンサンポ)港から出発した済州海洋文化遺跡ツアーは、済州市内近郊の禾北(ファブク)にある「坤乙洞(コンウルドン)街跡」をゴールに午後6時すぎ終了した。

 済州大学のキャンパスと済州現地の遺跡を縦横無尽に渡り、先月18日から2泊3日で行われたこのイベントは、離於島(イオド)研究会とハンギョレ教育が主催する「離於島海洋アカデミー」(以下アカデミー)だ。今年で5年目となるアカデミーは、離於島をはじめとする海洋領土について海洋主権意識を持って海洋文化の重要性を知ろうという目的で始まった。一般人を対象に無料で開かれた今回の教育プログラムは、20代から70代までの多様な年齢層の参加者で構成された。今年の申込者の中では、映像・写真家、小説・出版分野の従事者、海洋文化・文化財研究者など、文化に関連する仕事に携わる人が目立った。

 ハンギョレ教育文化センターで講座を探しているときに偶然アカデミーを知って参加することになったユ・ヨンハさん(フリーランス・視覚デザイン専攻)は「普段1年に2~3回は済州島を訪れたていたので、この地をよく知っていると思っていた」と言い「今回の機会を通じて、景観ばかりを中心に見ていたこれまでの済州島とは違う『本当の済州』を知ることができた」と話した。仕事柄100回以上も済州島を訪れたというクォン・ビョンウンさん(金浦文化財団観光事業課長)は「私の勤務する財団では漢江(ハンガン)河口地域の金浦(キムポ)の歴史や民俗的価値についていろいろと考えているが、今回の離於島アカデミーを通じて生態の文化遺跡をどのように文化観光コンテンツに広げるかのアイデアを得られた」と語った。クォンさんは「今後ブログやカフェを通じて離於島の問題を知らせたい」と付け加えた。



 5年間続いてアカデミーの受講生の中からは、離於島の文化コンテンツを生み出す人も増えている。童話作家のキム・ウンジュンさんの「特命!離於島を守れ」や、シナリオ作家のキム・センピルさんの「黒松、歳寒図の秘密」「テワク(瓢箪網)」が代表例だ。これに関連し、離於島研究会のコ・チュンソク理事長は「離於島と周辺海域が私たちの領土と海であることに共感し、広く知らせるための手段として文化コンテンツを活用したい」と強調した。

 離於島研究会もさまざまな文化コンテンツで離於島問題を知らせている。 2012年から離於島をテーマとする詩や小説など文学創作活動を続けている「離於島文学会」をはじめ、離於島の生態・環境・科学基地などをテーマとした「離於島写真展」や、済州島内の中高生が空港通りで広報活動を繰り広げる「ユース離於島を守る会」などの活動がある。

 特に、2012年12月に完成した歌曲「離於島」と歌手キム・グクファンさんが歌った大衆歌謡「離於島が答えてほしい」は、最も心血を注いだ作品だ。離於島研究会は10月頃、済州国際自由都市放送(JIBS)と手を組み「離於島文化フェスティバル」を開き、離於島に関連した歌をより広く知らせる予定。離於島研究会のチェ・ミジョン対外協力室長は「『離於島が答えてほしい』が『独島は我が領土』くらい広まるまで離於島の歌を知らせることに力を注ぐつもり」と語った。

 海洋は21世紀の宝庫だ。人類の残りの資産が宇宙と海だけという言葉があるように、国土よりも海の方が広い韓国は海洋領土を守り保存することが非常に重要な問題だ。周辺国の中国と日本が領有権紛争で激しく対立することも、このような海洋圏強化のためだ。コ理事長は「トインビーは『海は人類の企業』と言った。海洋領土としての海、さまざまな成長の動力を創り出す『企業としての海』に多くの人が関心持つよう、今後もアカデミーを続けていく」と抱負を語った。

済州/文・写真 イ・ウネ「共にする教育」記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:8月7日(日)7時39分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。