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高齢者&乳幼児は特に注意! 室内熱中症から身を守る方法

SUUMOジャーナル 8月7日(日)14時0分配信

真夏になると、毎日のようにテレビやネットで流れる「熱中症に注意!」という情報。熱中症というと外での作業や運動に注意というイメージがあるが、実は病院に搬送される人の4割近くが「住居などの居住場所」にいたという。室内にいながらにして熱中症になる理由とは? 予防・対策とあわせて紹介しよう。

■家にいても、子どもや高齢者は熱中症で搬送されている

初夏から夏にかけて、毎日のようにニュースで耳にするのが「熱中症」。そもそも熱中症とは、暑い環境で生じる健康障害の総称で、体温の調節機能が働かなくなり、熱失神や熱けいれんなどの症状を引き起こすもの。暑い環境ということで、炎天下での作業や運動で発生するイメージがあるが、東京消防庁のデータによると、昨年搬送された人のうち、約4割が自宅などの「居住場所」だという。

注目したいのは、搬送された人のうち乳幼児(0~5歳)は45.5%、高齢者(65歳以上)は59.6%が、自宅にいながらにして搬送されているということ。つまり、小さな子どもと高齢者は特に、室内にいても熱中症になる危険性があるというわけだ。(出典元:東京消防庁・発生場所別の熱中症による救急搬送人員 [平成27年6月~9月])

そもそも、熱中症は単なる温度だけでなく、湿度や輻射熱といった要因で引き起こされる。室内にいても気温・湿度ともに高い、輻射熱があるなどの要因も加わるため、安心できるワケではないと憶えておこう。特に熱帯夜(夜間でも最低気温が25度以上ある日)が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症が起こりやすくなるといわれている。

では、熱中症にならないようにするためには、どうしたらいいのか、総務省消防庁の足立尚之さんに聞いてみた。

「まずは、熱中症にならないようにするため、水分補給、暑さを避ける工夫、暑さに負けない体力をつけておくなど、予防行動をとることが大切です。よくいわれることではありますが、部屋に温度計を置いたりして、室温をこまめにチェックし、暑いときは無理をしないで適宜、休憩をとってください」とアドバイスする。

また室内では、熱気をこもらせないように対策するのがポイント。窓を開けて風の通り道をつくるようにする、適宜、エアコン・扇風機を使って、室内温度を調整するのが良いそうだ。

【画像1】室内でも子どもの様子をよく伺い、こまめに水分補給をさせ、エアコンなどで室内の温度をしっかり管理しよう(イラスト/tokico)

また、室内ではないが、子どもで注意したいのが、炎天下の車のなかで熱中症になるケースだ。車両内に子どもを残していて、数分後に戻ったところ熱中症になってしまったケース、子どもをチャイルドシートに乗せ、ドアを締めたところ施錠されてしまい、解錠できなくなってしまった……という例もある。少しの間でも車に子どもを残さないように気をつけたい。

■熱中症で倒れた! 救急車を呼ぶポイントは?

では、熱中症になってしまったら、どうしたらいいのか。

「憶えておいてほしいのが、熱中症にも“緊急度”があるということ。緊急度の高い状態、つまり意識がない(おかしい)、全身のけいれんがある、自力で水が飲めないといった場合には、ためらわずに救急車を呼んでほしい」そう。

また、軽度の症状(めまいや立ちくらみ、大量の汗、こむらがえりなど)、中度の症状(頭痛や吐き気、判断力の低下、身体がだるいなど)の場合では、涼しい場所へ移動し安静にする、早めに休憩や水分補給を行うなどの対処が有効になる。また、中度の場合でも、口から水が飲めない場合や、症状がよくならない場合は医療機関を受診するのが望ましいという。

「夏ではありませんが、秋になっても暑さには注意が必要です。毎年5月末前後の事例ですが、小学校での運動会の練習などで集団的に発症する例もあるようです。子どもは体温調節機能が未熟であることや、地面の照り返しにより高い温度にさらされていることから、熱中症には十分な注意が必要です」という。

熱中症は正しい知識を身につけ、適切に予防することで未然に防ぐことが可能だ。自分だけでなく、家族や周囲へも気配りしつつ、夏を元気で過ごしたい。

●参考
総務省消防庁 熱中症啓発リーフレット

嘉屋恭子

最終更新:8月7日(日)14時23分

SUUMOジャーナル