ここから本文です

「地上で食べてもおいしい」ANA、機内食総選挙の決勝メニュー試食会

Aviation Wire 8月8日(月)11時35分配信

 国際線エコノミークラス機内食の新メニューを乗客自ら選ぶ、全日本空輸(ANA/NH)の「機内食総選挙」。2013年に同社のFacebook(フェイスブック)ページでスタートした企画で、今回で4回目を迎えた。食べたいメニューを自分で選ぶことで、同社の機内食に親しみを持ってもらい、顧客満足度も高めていく狙いがあり、12月1日から提供を始める。

 投票者数は回を追うごとに増え、2013年は約3000人だったが、2回目の2014年は6000人に倍増。前回2015年は特設サイトを新たに設け、8400人が参加した。今回は初めて予選と決勝を分け、ANAによると予選には1万1400人が参加したという。

 予選では食材や調理法、ソースを特設サイトで選び、参加者が自分好みのメニューを考案。人気が高かった和食と洋食各4種類ずつ、8つのメニューが決勝に進出した。決勝の投票は、8月5日から12日までANAのFacebookとTwitterで受け付けており、19日に結果を発表する。

◆決勝メニュー勢揃い

 8月7日、ANAの機内食を手掛けるANAケータリングサービス(ANAC)の川崎工場では決勝メニューの試食会が開かれた。予選参加者の中から抽選で選ばれた20代から60代の男女23人が関東近郊から訪れ、機内食を味わった。

 「私たちは普段、お客様の感想を直接伺えないんです」。ANACの洋食統括部長の清水誠シェフは、参加者にこう挨拶した。機内食は工場で調理された後、機内で客室乗務員が提供することから、清水シェフは参加者のテーブルをまわり、感想や要望を聞いていた。

 機内食というと、地上より味覚が鈍くなる機内では、濃い味付けをしていると言われることが多い。和食調理部和食調理課長の森誠剛シェフは、「私は必ずしもそうとは思わないので、バランスに気を遣っています」と、常識にとらわれず、おいしいと感じる味付けを心掛けていると話した。

 決勝に進出した8つのメニューは、和食が「牛すきやき丼」「海鮮ちらし丼」「焼き鳥・つくね丼」「牛肉スタミナ焼き弁当」、洋食が「ビーフシチュー エッグヌードル添え」「鶏もも肉の煮込み カレークリームソース」「洋食屋さんのハンバーグ・デミグラスソース フライドエッグ添え」「根菜入りチキンハンバーグ・黒胡椒ソース」。参加者は各メニューをスマートフォンで撮影し、ペアで参加した人はパートナーと異なるメニューを食べ比べたりして、お気に入りのメニューを選んでいた。

 夫婦で参加した古屋野(こやの)夕佳さんは、栄養のバランスや彩りなどを積極的にシェフに質問していた。総選挙の存在を今回初めて知って予選に参加して当選したという。

 「地上で食べてもおいしいですね。思った以上に野菜も多く、空港でお弁当として販売してもよいのでは」と感想を話した。夫の仁紀さんは「熱を加えても固まらない半熟たまごがすごい」と、機内食ならではの工夫に驚いていた。

◆機内食工場見学も

 参加者は試食前に川崎工場の内部を見学。機内に搭載する酒類や食料品を保管する保税倉庫や、食器だけではなくトレーやカートも洗浄する施設、カート内をドライアイスや冷風で冷やす仕組みの説明など、厳しい衛生管理で調理と運搬が行われる様子を見学した。

 そして、工場から機内へ機内食を運ぶ「フードローダー車(FD車)」の車内に入った。参加者を乗せたFD車の荷室は、工場1階から2階まで上昇。係員が扉を開けると、地上からの高さに驚きの声を上げていた。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:8月8日(月)11時36分

Aviation Wire

豊洲へなぜ市場移転 経緯と課題

築地から市場が移転される豊洲で、都が土壌汚染対策をしていなかったことが発覚。そもそもなぜ豊洲に移転するのか、経緯と課題を知る。