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「相場は努力と調査がすべて」 2.26事件で伝説的大勝利 山崎種二(中)

THE PAGE 8月13日(土)11時0分配信 (有料記事)

 実業家、そして投資家としても知られる”山種”こと、山崎種二の投資での成功は決して幸運だけに導かれたものではなく、絶え間ない努力と調査の結果だったといいます。それは当時活躍していた投機筋との比較でも明らかですし、時勢を読んでの逆張りで成功できたのも、相場に対する地道な研究があったからこそです。

 コメから株へと投資の対象が変わっても、山種のその堅実な投資の姿勢は変わることがありませんでした。一貫した山種の投資哲学を市場経済研究所の鍋島高明さんが解説します。


  投資について、仏教界の大御所との人生問答

 昭和27年10月、東京穀物商品取引所が設立されると初代理事長に就任するのは山崎種二。当時はコメが統制時代だったため取引所には上場されず、代わりに小豆が上場された。「赤いダイヤ」と呼ばれ、人気を呼んでいた。そのころ、仏教界の大御所大徳寺派宗務総長の立花大亀老師と人生問答を繰り広げ、気炎を上げる。

 立花:今、清算(先物)取引が問題になっているようだが、あれは国民感情から言ってどうでしょう。投機心を助長することにならんですか。

 山崎:あれ(先物取引)に気を向けて、競輪、競馬を廃止するわけです。経済に魅力を持たせ、ソロバンにもとづいた健全な投機心を培養し、不健全な投機心理を国民の中から自然に消滅さすのが狙いで、私どもはそれが念願です。

 立花:投機心理を助長するかと思ったのですが、そういうふうに転換していくことからみると、結構ですな。

 山崎:投機心は表面からみると派手ですが、私がやっていることは、普通の地味な商売とちょっとも変わらん。ソロバンを基本にやっている。相場はやはり人生です。相場と苦楽、相場と人生を考えたら。これほど人生修業に良いものはない。ですからいくらもうけても、いくら損しても泰然自若です。そこに相場の真骨頂がある。失敗して自殺するのは人生勉強の足りない人です。相場は運だというが、運で金もうけのあるべきはずがない。われわれ幸運にも相場でもうかったとよく言われるが、幸運の生涯が続くわけがない。相場は努力と調べること以外にはない。本文:4,964文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:8月19日(金)17時51分

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