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「消えた金メダリスト」からのFBメッセージ…柔道マンガの巨匠を動かす 小林まこと「女子柔道部物語」

withnews 8月9日(火)7時0分配信

 表舞台から消えた金メダリスト。ひょんなことで届いたフェイスブックのメッセージが縁で生まれた漫画「JJM女子柔道部物語」の連載がスタートします。原作を務めるのは、知る人ぞ知る女子柔道初の日本人金メダリスト。脚色、構成、作画を担当するのは、「What's Michael?」などでも知られる漫画家の小林まことさんです。

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古賀稔彦さん、野村忠宏さん愛読のバイブル

 リオデジャネイロ五輪が5日から始まりました。「日本のお家芸」と言われる柔道ですが、小林さんが1985~91年に描いた「柔道部物語」は、「平成の三四郎」こと92年バルセロナ五輪金メダルの古賀稔彦さんや、柔道界で男女通じて世界唯一、五輪3連覇を果たした野村忠宏さんらも愛読し、「柔道家のバイブル」と呼ばれました。

 当初は、小林さんがかつて所属した新潟県立新潟商業高校柔道部での日常をギャグ色強く描いた作品だったのですが、そろそろ辞めようかと思ったころに古賀さんから「毎週楽しみに読んでいます。柔道部って非常に肩身が狭いので、この漫画だけが頼りです」とファンレターが来たことにより、主人公の三五十五を強豪選手にする方針転換をして続けた逸話があります。

「おかげで、五輪で金メダルを取れました」

 小林さんは2014年に「劇画長谷川伸シリーズ 瞼の母」を描き終えた後、漫画家を引退し、「晩年は音楽三昧の生活をしたい」とバンド活動に専念していました。

 ある時、バンドメンバーから「みんな、フェイスブックのメッセージ機能で連絡をし合っているから、(小林さんも)始めて欲しい」と要望され、仕方なく15年5月にアカウントを開設したところ、ファンに見つかり、1日100人以上から友達申請が来るように。

 その中で、「漫画のファンでした。おかげで、五輪で金メダルを取れました」と書いてきたのが、96年アトランタ五輪女子61キロ級で、柔道が正式競技となってから日本女子初の金メダルを獲得した恵本裕子(43)さんでした。

「やせるよ」と言われて柔道部に

 やりとりをしているうちに、恵本さんの住まいが小林さんの仕事場から徒歩1分のところにあると分かり、近所付き合いが始まりました。恵本さんは北海道立である旭川南高校に入学し、テニス部に入りましたが、蚊に刺されるのですぐに辞め、「やせるよ」と言われて柔道部に入りました。

 それが、始めて5日やそこらで受け身も教わらないうちにあった試合に出させられ、それで勝ってしまったことで気持ち良くなり、柔道を続けることに。それからわずか8年後には五輪の表彰台の頂点に立っていました。しかし、2年後に引退。その後は結婚したこともあり、表舞台からは消えていました。

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最終更新:8月9日(火)7時0分

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