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ロボアドならぬポケットFA? オランダの銀行が資産管理アドバイスアプリ

ZUU online 8月8日(月)7時10分配信

オランダの大手ING銀行が顧客の資産管理アプリ「ポケット・ファイナンシャルアドバイザー(FA)」のサービスのテストを始めた。

現在の経済状況、リスクへの姿勢、金融知識のレベルなど、簡単な質問に答えるだけで、ロボアドならぬ「ポケットFA」から無料で投資プランや貯蓄アドバイスが受けられるという、非常に便利なモバイルアプリだ。

■革命的資産管理アプリの開発に熱心なING銀行

「顧客が目指す資産形成を支援する」というコンセプトから誕生したポケットFAアプリは、賢い貯蓄の仕方から定年退職後の生活設計まで、幅広い生活ステージに沿って、各個人に最適な資産形成プランを提案してくれる優れもの。

今年4月にING銀行がフランスで立ち上げた金融サイト「CoachEpargne(倹約生活についてのコーチングを行うという意味)をベースに開発された。

アプリの構成には、負債や金銭トラブルで苦しむ消費者を支援する目的で設立された米非営利組織、クレジット・カウンセリング・ソサエティー(Credit Counselling Society)が提供する金融情報WebサイトMyMoneyCoachが携わった。

「金融管理ツールへの投資は、革命の最優先事項」をポリシーに掲げるING銀行は、現在ベルギーでテスト運転中のポケットFAと、「CoachEpargne」を通してフランスやスペインなどの消費者から収集したデータを参照に、今後他国でも類似サービスを開発、提供していく予定だ。

そのほか、銀行口座への入金総額について把握している消費者は多いが、大半が支出総額についてはあいまいであるという点にも着目。月予算管理アプリ「Kijk Vooruit」をオランダの顧客に提供している。

こちらは今後35日間の見積もり支出・入金をあらかじめ表示することで、使いすぎを防止してくれる便利なツールだ。

■増加する世帯負債を減らすためには、銀行の協力が必須

ポケットFAのような資産管理ソフトから簡潔な家計簿ソフトまで、日々の生活に役立つ金融ツールの需要はますます高まっている。

スマホが浸透した現在、好きな時にどこからでも簡単にアクセスできる手軽さと、「少しでも上手にお金を管理したい」という消費者の向上心が人気に火をつけたようだ。

その一方で多くの国では個人負債は増加傾向にあり、2015年に発表されたOECDのデータからは、世帯負債が実質可処分所得を占める割合が最も高いデンマークでは308%、次いでオランダでは288%という驚きの数字が記録されている。

個人負債を消費者側の問題と片付けず、消費者が安定した経済状況を築く支援をすることも、今後金融機関にとって重要なテーマとなるだろう。

ING銀行の「顧客への気遣い」は予想以上の反響を呼び、サービス開始から2カ月弱で、すでに260万人の蘭顧客が「Kijk Vooruit」を利用している。

一歩先行くお手軽ポケFAアプリが本格的に市場に出回るようになれば、より多くの消費者が利用することになると期待できる。

欧米では資産運用ツールや家計費管理ツールを、オンラインまたはモバイルバンキングに組みこんでいる銀行が目立ち始めている。

これらのツールを利用して、自分の口座を管理しながら、月々のお金の出入りを見直す、将来の貯蓄プランを立てるなど、無料でファイナンシャル・プラニングすることが可能だ。

FinTechの発展は、こうしたところでも消費者の生活向上に役立っている。(FinTech online編集部)

最終更新:8月8日(月)7時10分

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