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【オーストラリア】豪上院議席確定、極右党躍進:ワンネーション、法案審議で鍵に

NNA 8月8日(月)8時30分配信

 オーストラリアで7月2日に投開票が行われた、連邦上院議会(定数76)の最終選挙結果が判明した。与党・保守連合(自由党・国民党)が議席を減らす一方、反イスラムを掲げる極右政党のワンネーションが、議席数をゼロから4議席に増やし、イニシアチブを握る第4の有力政党に躍進した。今後、保守連合が野党の労働党や緑の党(グリーンズ)から支持を得られなかった場合、法案の上院通過にはワンネーション党の支持が必要になる。
 上院で複数の小政党が獲得した議席は、前回の8議席から11議席に増え、過去最多となった。上院ではこれまで、小政党議員の反対などで与党が提案する法案審議が滞るなど、与党に不利な状況が続いていた。保守連合政権は今後も、上院で小政党との政策協調を余儀なくされる見通しだ。
 法案が議会を通過するには、上院で39議員の賛成票が必要。保守連合の議席数は30議席にとどまることから、法案を可決するには党外で9議員の支持が必要となる。
 保守連合政権が提案する法案のうち、上院での審議が難航するとみられるのは、法人税の減税と、オーストラリア建設委員会(ABCC)の再導入。しかし、そのほかの法案は、労働党またはグリーンズのいずれかが支持するとみられており、大きな問題なく可決される見込みだ。
 法人税の減税案は、税率を今後10年間で25%に引き下げるというもの。グリーンズは同案に全面的に反対しているが、一方の労働党は、減税対象を中小企業に限定し、税率の引き下げも27.5%までにとどめる譲歩案を提示している。
 ニック・ゼノフォン・チーム(NXT)党を率いる、南オーストラリア(SA)州選出のゼノフォン上院議員は、保守連合の法人税減税案の支持に含みを残しながら、連邦政府から地元SA州の製造業支援策をできるだけ引き出したい考え。SA州の製造業は、鉄鋼業の不振や自動車生産の打ち切りなどの逆風に直面している。5日付オーストラリア・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。

最終更新:8月8日(月)8時30分

NNA