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日本語の『中国鉄道時刻表』、島秀雄賞を受賞…第3号は10月発売

レスポンス 8月8日(月)17時0分配信

日本の鉄道愛好者団体「鉄道友の会」は8月8日、2016年の「島秀雄記念優秀著作賞」を発表した。単行本2件と定期刊行物1件、特別部門2件を選定。このうち特別部門では「中国鉄道時刻表」を出版している中国鉄道時刻研究会などが選ばれた。

島秀雄賞は、友の会が2008年に新設した賞。「鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績」を毎年1回選定している。賞の名称である「島秀雄」は、D51形蒸気機関車や新幹線などの設計・開発に関与した元国鉄技師長の故・島秀雄から取っている。

友の会の発表によると、単行本部門では高木宏之さんの「国鉄蒸気機関車史」(ネコ・パブリッシング)と、中村光司さんの「知られざる連合軍専用客車の全貌」(JTBパブリッシング)が受賞。定期刊行物部門では、野元浩さんの「狭小トンネル用PS23形パンタグラフ」(月刊鉄道誌「鉄道ピクトリアル」2015年2月号に収録)が選ばれた。特別部門では中国鉄道時刻研究会のほか、雑誌「関西の鉄道」などを継続出版している関西鉄道研究会も選ばれた。

「中国鉄道時刻表」は2014年8月に創刊号が発売された、日本語による中国の鉄道時刻表。発売元の中国鉄道時刻研究会は2013年11月、中国をはじめとした海外の鉄道が好きな大学生らが中心となって設立された。

中国で発行されている中国語の「全国鉄路旅客列車時刻表」は列車単位で編集されているが、「中国鉄道時刻表」は路線別で編集するなど、単に日本語化しただけでなく日本の時刻表に近いデザインでまとめているのが特徴だ。友の会は「一定のルールを決めた上で独自の編集思想によってより判りやすい時刻表を実現したユニークな出版物」と評価。島秀雄賞にふさわしい出版物として特別部門に選定したという。

今年10月には第3号が発売される予定。5月14日に実施された中国鉄路のダイヤ改正に対応する。研究会の発表によると、中国では第2号掲載ダイヤ時点(2015年2月)から今までに約5000kmの路線が新たに開通。5月のダイヤ改正は「ここ10年で最大規模の改正」とされており、高速列車と在来線の中・短距離列車の大増発が行われた。第3号では、これら全ての路線・列車を収録するという。ページ数は第2号に比べ30ページ増える。

定価は1900円だが、通販サイト「Amazon.com」では2200円で販売の予定。電子書籍版(Amazon Kindle)も1250円で販売される予定だ。

《レスポンス 草町義和》

最終更新:8月8日(月)17時0分

レスポンス