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【フェンシング】引退明言・太田雄貴が見つめる新たなステージ

東スポWeb 8月8日(月)17時0分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ7日発】フェンシング男子フルーレ個人に第1シードとして臨んだ太田雄貴(30=森永製菓)は初戦の2回戦でギリェルミ・トウド(23=ブラジル)に13―15で敗れ、悲願の金メダルには届かなかった。五輪で2度の銀メダルを獲得した日本フェンシング界のヒーローは試合後、引退を表明。芸能界や政界からのオファーは必至だけに、新たな世界での活躍を誓った。

 まさかの展開だった。格下と思われたトウドに序盤からポイントでリードを許し、一時は逆転しながら簡単にひっくり返された。「勢いとかではなく自分のミス。支えてくれたすべての人に申し訳ない気持ちでいっぱいです。これで未練なく現役を退ける。すっきりしました」と引退を宣言。北京では個人で、ロンドンでは団体で銀メダルを獲得し、ロンドン後に約1年間の休養を経て復帰したが、トップで戦う精神力は完全に戻ってはいなかった。

 引退を明言したことで注目されるのは今後の活動。太田は「フェンシングとの関係は続いていく」としつつも「日本ではアスリートの引退後の選択肢が少ない。コーチなど競技に携わるもの以外の選択肢を増やせるよう、違う場面で世の中の人を驚かせることができれば」と新たなステージへの進出を希望している。

 ロンドン後の休養時には東京五輪の招致活動に参加。招致決定時の派手なガッツポーズと大粒の涙は選手としての活躍と同様に、世間に大きなインパクトを残した。これをある種のステップに政界進出、キャスター転身などの噂が飛び交ったが3年前、太田が実際に選んだのは競技への復帰だった。

 今回は引退を明言。五輪での活躍による抜群の知名度、明朗快活なキャラクターを考えれば、再び芸能界や政界からのオファーがあってもおかしくない。

「東京では次の選手たちがボクの思いをつないで、誰かがフェンシングで金メダルを取ってくれればいい。もちろん、今大会の日本選手団、特に(エペの)見延(和靖)はチャンスがあると思っているんで期待しています」。北京五輪では“就職活動中”だったことでも話題を呼んだ太田は、日本のフェンシングの未来を後輩たちに託し、再び新たな職探しをスタートさせる。

最終更新:8月8日(月)17時0分

東スポWeb