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【柔道】銅メダル・中村美里「総合格闘技」転身?

東スポWeb 8月8日(月)17時0分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ7日(日本時間8日)発】リオデジャネイロ五輪柔道競技2日目、女子52キロ級の中村美里(27=三井住友海上)が銅メダルを獲得した。過去の五輪で金メダルを逃してきた中村は、今大会での雪辱を目指したもののかなわず。それでも中村には新たな“野望”が芽生えている。中村は総合格闘技への挑戦願望を本紙に告白した。

 2008年北京は銅メダル、12年ロンドンでは初戦敗退。そして迎えたリオ五輪は“3度目の正直”となるはずだった。ところが、準決勝のマイリンダ・ケルメンディ(25=コソボ)戦で指導をもらうと、そのまま逃げ切られ、金メダルの道は絶たれた。あまりにもアッサリと終わった一戦に、しばらくぼうぜんとするしかなかった。

「取り返せる自信はありました。でも、相手も必死でした。力が強い選手だということは分かってはいたが、思っていた以上で、自分の組み手を生かせなかった」

 3位決定戦で何とか銅メダルを手にしたものの、悔しさは隠し切れない。準決勝までは調子が良かっただけに、報道陣の前に現れたときには涙が止まらなかった。

「この4年間はいろいろな経験をした上で、人としての幅が広がった。その上で勝てなかった悔しさは、北京やロンドンのときとは違う」。その思いは今後、別の舞台で晴らすことになるかもしれない。

 かねて興味を抱く総合格闘技のリングだ。「やれる自信は特にないんですけど、一回そういう試合に出てみたい願望はあります。一回でいいので、どんなもんか。多分、一発殴られたら終了だと思うんですけど」と本紙に思いを打ち明けている。

 もともと中村が柔道を始めたのも、格闘家への憧れからだった。小学校時代はK―1、PRIDEの全盛期。元自衛官の父・一夫さん(53)とテレビ観戦していた中村は心を奪われた。昨夏の世界選手権前には、元プロボクサーで総合格闘家のライカ(40)と合同練習を行い、パンチと蹴りを特訓。中村の肉体に新鮮な感覚が刻まれた。

 格闘家デビューは4年前からの夢でもある。ロンドン五輪後、左ヒザの手術を行ったが、リハビリ期間中に他競技の選手から背中を押され、リオを目指すことを決断。

 一方で、総合格闘技転向も選択肢の一つだったという。「オファーだったり、ジムとか行って『試合出る?』みたいな感じで言われたりすれば、出ていたかもしれない」と振り返る。今後もオファーがあれば、会場やファイトマネーも問わないという太っ腹ぶりだ。

「超ちっちゃい大会で全然いいです。ギャラ? 何でもいいです。ちょっとやってみたいな…ぐらいなので」

 ただ、全日本柔道連盟の規定では、柔道を続けながらプロのリングに上がることはできない。「ちょっと出てみる」というわけにはいかず、大きな決断が必要になる。

 それでも、北京五輪柔道女子70キロ級銅メダリストのロンダ・ラウジー(29=米国)が活躍する米UFC、年末にビッグマッチを控える「RIZIN」など複数の団体による争奪戦に発展することは間違いなく、中村の今後の決断から目が離せない。

最終更新:8月8日(月)19時34分

東スポWeb