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【新日G1】矢野4連勝の裏に秘めた熱き思い

東スポWeb 8月8日(月)17時0分配信

 新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」は7日の浜松大会でBブロック公式戦が行われ、矢野通(38)がIWGPインターコンチネンタル王者のマイケル・エルガン(29)から値千金の勝利を奪った。「省エネ殺法」で4連勝を飾った男には秘めたる思いがある。ノアのGHCタッグ王座を保持する相棒の丸藤正道(36=ノア)と、来年1月4日東京ドーム大会でベルトをかけて一騎打ちすることだ。

 これぞくせ者の真骨頂だ。IC王者を前にしてもノラリクラリとしたペースを貫き、真っ向勝負に付き合わない。最後はレフェリーの死角をついて急所蹴りを2発お見舞いすると、足を抱えて前方に回転する「赤霧」で丸め込んだ。「GHCタッグチャンピオンの崇高なる戦いぶりをその目に刻め!」とうそぶいた矢野は、してやったりの表情を見せた。

 開幕3連敗からの4連勝。しかもNEVER無差別級王者の柴田勝頼(36)に続き、現王者からの3カウント奪取だ。特筆すべき点は試合時間の短さ。7試合を終えて合計タイムはわずか32分37秒。1試合平均4分台という省エネぶりで「体力を温存しているので、後半は有利に働く」(矢野)と、全ては計算通りだという。

 しかも4勝3敗と白星を先行させたことで「見えてくるものがある。丸藤選手がIWGP挑戦の可能性出てますよね。そして私が挑戦権利証を取る。そうなると東京ドームは…」とニヤリ。相棒の丸藤はAブロック開幕戦(7月18日、札幌)でIWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(28)を撃破しており、防衛戦の相手にリストアップされている。

 矢野がG1覇者に与えられる来年1・4のIWGP王座への挑戦権利証を手にすれば、東京ドームでIWGPをかけて2人が戦うことも夢ではないのだ。「ノアに何かしら還元できればという気持ちが、丸藤選手の1000分の1ぐらいは私にもある」という思いから、新たな野望が膨らんできた。「ファンの人気集めはみなさんでご自由にどうぞ。五輪イヤーなので勝たなきゃ意味がないので」と独特の表現で必勝宣言を放った矢野。残り2試合。伏兵が大波乱の夏を演出する。

最終更新:8月8日(月)17時0分

東スポWeb