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【小倉記念】7歳クランモンタナが重賞初制覇を成し遂げた要因

東スポWeb 8月8日(月)21時55分配信

 サマー2000シリーズ第3戦(9・4新潟記念まで全5戦)のGIII小倉記念(7日=小倉芝2000メートル)は、11番人気の伏兵クランモンタナ(牡7・音無)が勝利し、波乱の立役者に。7歳にして重賞初制覇を果たした要因はどこにあったのか? その背景を探る。

 荒れるレースはどんな状況であっても荒れるということか。勢いのある上がり馬もいなければ、魅惑的な軽ハンデ馬も、伸びシロの大きい3歳馬の出走もなし。12頭立ての落ち着いた頭数ならば…と1番人気の支持を受けたのは8歳馬のダコールで、近走不振でもダービー2着の看板があるサトノラーゼンがこれに続いた。この消去法的な人気形成状況がすでに“荒れ相場”であることに気づくべきだったのかもしれない。

 それでも勝ち馬のクランモンタナまでたどり着くのはさすがに難しかった(ブービー人気)。ほかならぬ音無調教師のレース後の第一声が「弱気なコメントばかりしてすみませんでした」。今回の勝利は厩舎にとっても予期せぬ激走だった。

 唯一、好感触を持っていたのが初騎乗だった和田。「ものすごくズブいけど、エンジンがかかるとしぶとい脚を使う。人気はないけど、乗り味はいいし、馬に負けないように乗れればと思っていた」とのこと。

 だが、最初のコーナーを回ったところで早々にムチが入り、勝負どころの手応えは出走馬の中でも抜けて悪く見えた。「すでに2コーナーで手応えがなかった。そこからは追いっぱなし。小回りなのにゴールまでがすごく長かった」と並の騎手なら諦めたくなる状況。それでも和田はクランモンタナを追い続ける。戻ってきた時の精根尽き果てた姿が、今回の殊勲が誰なのかを如実に物語っていた。

「今回は和田に尽きるでしょう。もっと早く乗せておけばよかった。もう(馬が)終わってしまったと勘違いしてしまうところだったよ」と音無調教師もジョッキーへの賛辞を惜しまない。

 次走のGIII新潟記念(9月4日=新潟芝外2000メートル)は2014年に2着好走した実績がある。「直線は長いけど、ある程度の位置を取れるし、相性は悪くない舞台」とトレーナーはサマー2000シリーズ制覇へ一気に前向きになった。もちろん、その背中に和田がいることが大前提になる。

最終更新:8月8日(月)21時55分

東スポWeb

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