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中部の非鉄スクラップ「鈴木商店」、10月自主廃業

鉄鋼新聞 8月8日(月)6時0分配信

 中部地区の非鉄スクラップ問屋、鈴木商店(本社・名古屋市中区、社長・鈴木樞氏)は、9月末で仕入れ業務を停止し、10月末で自主廃業することを決めた。後継者難と市場縮小に伴う取扱数量減、収益低迷が響き、設立65年をもって社の歴史に幕を閉じる。

 鈴木商店は先代、鈴木季市氏が46年に立ち上げた鈴木季市商店を起源とし、51年に株式会社鈴木商店に改組。本社倉庫を含めて名古屋市内、北名古屋市に8カ所の倉庫を構え、1号銅線や上銅などの銅類や黄銅、砲金、アルミなど非鉄スクラップ全般を取り扱う。
 三河地区を中心とする数多くの優良な仕入れ先との取引を通じ、信頼関係を重んじながら創業以来順調に業績を伸ばしてきた。そんな中、鈴木社長が高齢となり数年前から後継者探しに着手したものの、適任者が見つからなかった。また近年の発生難、需要低迷を受け、扱い数量がピークだったバブル景気時と比べて3分の1程度まで低迷。業績はここのところ下降の一途をたどっていた。集荷競争による仕入れ価格高騰とそれに伴う収益悪化も負担となっていたことから、10月末での自主廃業を決めたもの。
 今後は集荷業務を9月末まで、大手伸銅メーカーとの長期契約分の納入は7~9月期まで継続する。現在既存商権を品種ごとに地区スクラップ業者へ移管する手続きを進めている。従業員8人のうち2人は同業他社へ移り、6人は高齢に伴い退職する予定。

最終更新:8月8日(月)6時0分

鉄鋼新聞